京花麩入り鍋焼きうどん
(*゚▽゚)ノ毎月2日は『麩の日』なんだって~(゚▽゚*)
しかも11月の2日はホラ「いい麩(ふ)」で特別・・・ふぅ~
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グルテンとは、水で練った小麦粉に含まれるたんぱく質のひとつだ。
グルテンの生成は、小麦粉に食塩水を加えてよく練って生地を作り、粘りが出たところで生地を布製の袋に入れて水中で揉む。
デンプンが流出した後に残るのがグルテン。
なお、流出したデンプンを集めて乾燥させたものは、正麩(しょうふ、漿麩)と呼ばれて糊や菓子の原料にされる。
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麩を大別すると、モチモチした食感をもつ生麩と、サクサク&カリカリした食感の焼き麩、中華料理などで使われる揚げ麩がある。
生麩は、グルテンを蒸して作られたもの。
グルテンに、小麦粉、ベーキングパウダー、もち米粉などを加えて練り合わせ、焙り焼きしたものが焼き麩である。
また、生麩を油で揚げると揚げ麩になる。
主に、煮物や鍋物の具、汁物、沖縄料理では炒め物の材料としても使われる。
生麩や焼き麩は、料理以外に、菓子として用いられることもある。
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麩の歴史を遡ると、中国では古くは麪筋(めんきん)と呼ばれ、宋代に書かれた『夢渓筆談』にその名が登場する。
日本では「麩」という字で麬(ふすま)を指し、後にその加工品である麪筋にもこの字が当てられたと『本朝食鑑』にある。
原料の小麦そのものが、中国大陸から伝来されたことから唐粉(からこ、殻粉)とも呼ばれた。
鎌倉時代には唐粉を宮廷に貢納する唐粉供御人がいたという。
「麩」としての最古の記録は、南北朝時代に書かれた『嘉元記』(1352年の)5月10日条に登場する「フ」の記述である。
ちなみに、同条に「フ」と併記されている「ウトム」がうどんの最古の記録と言われている。
麩は、禅宗の広まりとともに精進料理や懐石料理などで使われ、日本の食卓でも馴染みのものになっていった。
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各地で作られる麩には、それぞれに地方色があり、個性的なものも多い。
- 板麩(↑)=山形県の「庄内麩」が有名で、板状に焼いた物。
- まんじゅう麩(岩船麩)=饅頭型をした麩。
- つぶし麩 =まんじゅう麩を蒸し、円盤状に潰したもの、密度が高い。
- 車麩(→)=竹輪のように棒に巻き回転させて層状に焼いたもの。
- 押し麩 =車麩を春巻きのように押しつぶしたもの。
- 揚げ麩 =団子状に丸めた生麩を揚げて作る。
- 油麩=棒状に揚げた宮城県登米地方の伝統食材。
- 飾り麩(↓)=花の形や、手まりの形などを形どったもの。
- 角麩 =すだれを使って板状に成型し蒸し上げたもの。
- 安平麩(あんぺいふ) =山口県で生産される丸型の焼き麩。
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- 昆布出汁の汁に舞茸の天麩羅と葱、ナメコ、そして花麩。
花麩は飾り麩の一つで、 飾り麩には花の形や、手まりの形などを食紅などを使って彩りよく形どったものがある。
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富士通Azbyclub「プラチナブログ」殿堂(08・5)入り
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改訂《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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