『おむすびの日』に想う
(´;ω;`)ウウッ・・・(u_u。)
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1995年1月17日(火)の朝、TVに映し出された光景は、14年経った今でも多くの人の脳裏に焼きついていることだろう。
阪神・淡路大震災(はんしん・あわじだいしんさい)、兵庫県南部地震によって発生した大規模災害である。
そして、その災害のあとのボランティアたちの活動も忘れられない。
阪神・淡路大震災で、ボランティアによるおむすびの炊き出しが人々を大いに助けたことから、いつまでもこの善意を忘れないために、大震災の発生した1月17日を「おむすび」の記念日とした。
ごはんのおむすびだけでなく、人と人との心を結ぶ「おむすび」の日を作ろうと全国公募し、「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が2000年11月に制定。
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ところで、人と人の心を結ぶ日・・・ということで制定されたのだから、ここは『おむすび』でいいが、じゃぁ、おむすびとおにぎりの違いってなんだろう。
器具や機械を使ったのが、おにぎりで、手で握ったのがおむすびとテレビ番組で言っていた記憶があるが~。
でも、寿司の場合は職人さんが握って『にぎり寿司』というよね?
『おにぎり・おむすび風土記』(生内玲子)によると、ごく大まかには、東日本は「おむすび」が多く、西日本は「おにぎり」が多いという傾向があるそうだ。
宮中の女房詞に由来する「おむすび」が東日本に多く残っているというのも不思議だが、一部では大きさによって「おむすび」と「おにぎり」を区別して使い分けている地域もあり、いちがいには言えない。
現代の共通語では意味の違いも地域の違いもほとんどないというのが見解で、西日本・東日本どちらも両方使っているのが実情。
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ただ、ここに面白い説があり、おむすびは神の力を表すという。
それは、『古事記』の一節に出てくる三柱の神、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)と高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみむすびのかみ)のことだが、三神は天と地が別れてはじめて現れた神様の名前だ。
注目したいのは、二人の神に共通の「むすび(産巣日)」という音があることだ。
この「むすび」という音は天地万物を生み出す神霊、またはその霊妙な力を意味する。
さらに、当時の日本人は山を神格化し、その力を授かるために米を山型(つまり神の形)をかたどって食べたと言われ、それが「おむすび」の始まりではないかと思われる。
そうなると「おむすび」は三角形でなくてはならない。
「おにぎり」は時代が下ってから「にぎりめし」が転じて出来た言葉だとされるので、となると「おにぎり」はどんな形でもいいわけだ。
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神を模った三角形の「おむすび」、言葉の意味を大事に心を込めて作って1月17日を悼もう。
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ということで、今回はおむすびを三角に結んでみた。
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