『寒天の日』で糸寒天酢の物
昨夜は仲間との新年会だった(アップは明日ね~)。
そして2月16日は『寒天の日』だったので、その寒天の話を。
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制定されたのは最近のことで、2005年のこの日にTVの全国放送番組で、寒天が健康食品として取り上げられ、それがきっかけ寒天ブームに火が付いたこと。
さらに、ちょうど天然製造の寒天は、この時期に大詰めとなることなどから記念日を作ろうということに。
日本一の寒天の産地、長野県の茅野商工会議所と、長野県寒天水産加工業協同組合がこの日を『寒天の日』と制定した。
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さて、寒天は、製法によって、天然寒天と科学寒天(工業寒天)に分けられる。
天然の寒気で乾燥させるのが天然寒天で、長野・山梨・岐阜・大阪・京都・神戸などで作られる。
寒天の形としては、角(棒)寒天、糸寒天、粉末寒天、フレーク寒天などがある。
糸寒天は弾力性や粘度が強いので、少々高価だが、和菓子用に利用される。
一般には角(棒)寒天が使われることが多いが、最近では使いやすさから粉末寒天が普及している。
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寒天の元・トコロテンは98%が水分で、残り2%も海藻類の粘液質。
その2%の粘液質を残して、水分を乾燥させたのが寒天だから、計算上から言うと、100gのトコロテンからは2gの寒天しか出来ない。
トコロテンは、テングサという海藻を煮出し、ドロッとした液を濾過し、上澄みを採取して、それを冷し固めたもの。
海藻の加工品として独特の食品だ。
原液から抽出したものだけに、少し臭いもあり、色も良くないが、これを天日干しして、寒天にする製法が発見されてからは、その寒天からトコロテンを作るようになった。
寒天にしておくと、貯蔵も簡単で、一度晒されるだけに臭いが消えて、味覚が良くなる。
江戸時代の書物には、寒天から作ったトコロテンのほうが上等で、値段も高かったとある。
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水で戻して柔らかくなった糸寒天の水気を切り、茹でた海老やキュウリと酢の物に。
ちょっとクラゲの食感かな?。
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富士通Azbyclub『プラチナブログ』殿堂(08・5)入り
改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。
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