のれそれ
コブシ(辛夷)、別名「田打ち桜」はモクレン科モクレン属の落葉広葉樹の高木。
早春に他の木々に先駆けて白い花を梢いっぱいに咲かせる。
コブシ咲く、あぁ北国の~北国の春・・・里山に春を呼ぶ植物として歌にも歌われている。
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こちらはシデコブシ(幣辛夷/四手拳 )、別名ヒメコブシ。
シデコブシの分布は、湿地周辺という限られた立地で、生育基盤が脆弱ため、開発などにより絶滅危急種に指定されている。
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「乗れ、そ~れ!」「やれ、行け~!」と、いかにも乗りと威勢のいい感じだの名だが・・・。
正確に言うと、これは魚の名前ではなく「マアナゴの稚魚」を、高知県辺りで呼ぶ名だ。
つまりレプトケファルス(Leptocephalus)の一つ。
レプトケファルスとは、ウナギやアナゴ、ハモの類に見られる、平たくて細長い透明な幼生のこと。
ウナギのレプトケファルスは“シラスウナギ”として、ウナギ養殖業者に珍重される。
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マアナゴのレストケファルスが、高知で“のれそれ”と呼ばれるものなのだが、現地では生きたままを土佐酢や三倍酢に潜らせて《踊り食い》にする。
淡路島の辺りでは“洟垂れ(はなたれ)”などと呼ぶらしい。
市場では生魚としては見かけないが、刺身用として売られている。
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味は・・・・・見た目のごとく透明なまでに淡白でほんのわずかな甘味を感じる。
ポン酢や生姜醤油で食べるが、ゼラチン質が喉にトロリと滑り込む感じ。
目が付いていることに気が付かなければ、《葛きり》かと間違えそうな透明感と舌触りだ。
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富士通Azbyclub『プラチナブログ』殿堂(08・5)入り
改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。
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『女神の料理レシピ』(服部幸應監修)の「鰤料理レシピ」と「各地の女神・男神より(お餅の美味しい食べ方教えて、アイディア5)」にも掲載されています。
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