最悪の告知から明日へ
今日の内視鏡と組織細胞検査・・・検査結果を待たずに診断が下されました。
最悪でした・・・・・・どんな診断でも泣かないと決めていたつもりでしたが~。
やはり、現実に最悪の診断を出されると凹。
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夫がそんな状態なのに、平然とブログを書き続ける私・・・皆様からみて冷たすぎる優し気の無い妻に見えるでしょうか。
でも、私がブログを書くことで、明るく生きていることを何より喜んでいたのは夫で、それを休んだりしたら一番哀しむのも夫でしょう。
だから、こんな日々の中から『コンビ二ランチ』のアイディアをくれたのも夫です。
「私が食べられるようになったら『病院給食ランチ』というのも書けますね~。
あ、でも私は味の表現が下手ですから・・・」なんて先のことまで決めていたのですから。
検査直前まで「皆さんにちゃんとコメントを書いてから、病院に来なさいね」と。
私は、きっと夫のどんな状況でも書いていきます・・・書かないほうが叱られそうですもの。
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そして、このブログは、私たちの闘病記録ですから、キチンと書いておかないと~。
泣いているばかりじゃ~・・・さっきまで散々泣きましたから~。
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29日は午後から、恐怖の内視鏡検査でした。
これも最初は9:00からの予定が伸び伸びになって~午後の3:30になりました。
病院の検査が込み合って順番待ちなのは知っていましたが、さらに何かと予定変更になるのはナゼなんでしょう。
命を預けている身は、一刻も早く悪さをする箇所は切り取って欲しい・・・その痛みや苦しみには耐える心構えはしてますよ。
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面談室に呼び入れられ「内視鏡検査と組織検査をしました。
組織検査の結果が出るのには一週間ほどかかりますが、内視鏡で見ただけで一週間も待っていられないと判断しました。
食道癌です、しかも大きく崩れていて気管支やリンパ腺に浸潤しています。
手術の出来る状態ではありません。
といって、このままにはしておけないので、月曜日に食道に風船を入れて食道の狭窄部を広げ、そこに10cmのステント(筒状の人工臓器)を入れて、食道と気管支との孔を塞ぎます。
これによって、唾液や水が食道から気管支に流れ込むのを防ぎますから、水や流動食が摂れる可能性が生まれるかと思います。
ただ、ステントを挿入することで、直接的な癌治療(化学療法、放射線療法)は出来ません。
さらに、出血、穿孔、縦隔炎を併発するリスク、胃からの逆流、スレントの胃への落脱の可能性もあります。
多くのリスクを伴いますが、現状ではこれ以外の処置は出来ない状態です。
また、いずれ何らかの治療に入ることが出来て、癌を小さくすることが出来ても取り除くことは不可能だと思っていてください。
あとは、リンパから他臓器への転移が無いことを願うばかりですが~」と告げられました。
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面談から戻ってからのベットの上で、夫はいつもよりテンションが高くなり、私が泣かないようにと強がり、冗談まで言います。
でも・・・・・・夫の目が・・・泣いている。
43年の生活の中で、たぶん私が始めて見る夫の涙。
「独りで大丈夫だから、帰ってゆっくり休みなさい・・・明日から二人で頑張ろうね」
言われるままに、黙って頷いて、夫を残して帰りました。
きっと独りでそっと泣いて、明日の面会までには気を落ち着かせておきたいのだろうと思いましたから~。
そして私も思いっきり泣きたい、泣いて明日までには腹をくくっておきたいと思いましたもの。
二人で一緒に泣いてしまうと、どちらかが気を遣って慰め役になります。
だから、今夜は別々に思いっきり泣いた方がいいと・・・。
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病名がはっきりしない暗闇からは抜けましたが、そこには深い深いイバラの森が待っていました。
でも、そこに明日から始まる治療が見えました。
一歩は踏み出したのです、イバラの棘々と闘って病魔を撥ね帰さなければ~!
「余命は気力から」・・・この言葉が私たちの合言葉になるでしょう。
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皆様の応援は、千羽鶴を折っていただいているのと同じことだと感謝いたします。
願いはきっと通じると硬く硬く信じます、ありがとうございます。
富士通Azbyclub『プラチナブログ』殿堂(08・5)入り
改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。
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『女神の料理レシピ』(服部幸應監修)の「鰤料理レシピ」と「各地の女神・男神より(お餅の美味しい食べ方教えて、アイディア5)」にも掲載されています。
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病状が父と似ていてグっとなってしまいました
新参者が何を…って思われるとおもいますが ばーばさんを応援してくださる人達皆様・・返信は求めて無いと思います
頑張り過ぎないで下さい
投稿: tomomi | 2010年5月30日 (日) 00時44分
初めて旦那さんが泣く姿を見た後で、
言われるままに、病室を去っていくば~ばさんの姿を
思い浮かべながら、
こちらも涙がこみあげてくる思いでした。
食べることの楽しみも大切ですが、
今はなによりも旦那さんの病状に読者である私たちも
目を見張るばかりです。
「余命は気力から」その言葉を信じて、
ブログを通して応援してます。
投稿: コーディー | 2010年5月30日 (日) 01時42分
おはようございます♪♪
いろいろ、ご苦労様です。
ご自愛くださいね。
「余命は気力から」、・・・・・・。
心に残りました。
昨日も、コメント&応援ポチに、深謝です。
応援ポチ♪♪
投稿: siawasekun | 2010年5月30日 (日) 03時06分
覚悟をして読んだのですが、、、
やはりつらかったっす
本当に、これからが勝負だと思いますので。
旦那さまを支えてあげてください。
投稿: koji | 2010年5月30日 (日) 08時10分
そうですか、でも旦那様立派です
悲しいし、不安なのに回りに一切こぼさない
その心の強さに人としてかくあるべきかと思っちゃいました。
新橋でお会いした旦那様、今でも私も信じられません。
が、これから頑張ることが大事なのですよね。
遠方ですが、応援とできることをしたいと思います☆
ば~ばさんは冷たい人でもなんでもないです。
こうして文章にして書きなぐりでもしないと
心が持たないと思いますし、頭の整理にも繋がっていきますから・・・・
独りで決して抱え込まないでくださいね☆
投稿: やまがたん | 2010年5月30日 (日) 08時57分
病名がはっきり判ってしまって辛いでしょうね・・・
旦那さまもば~ばさんの前では気丈に振舞いたいんでしょうが、辛いでしょうから帰ってきて良かったと思います。沢山泣いてストレスを少し発散させてから、また頑張って行かなければいけないんですから・・・・
ば~ばさんがブログ書くことで自分の心の整理や落ち着きを取り戻す事が出来るんだと思います。冷たいなんて全く、全然、これっぽっちも思いませんよ!
余命は気力から・・・これは絶対そうだと思います。癌は免疫力で拡がらないと思います。頑張って励まさないと。ば~ばさん頑張らないとね。
投稿: kawazuzakura | 2010年5月30日 (日) 10時14分
ば~ば様
余りに夫のときと似ているので
もしかして・・・と心配でした。
最良の薬は病に負けないことです。
夫は明るく暢気な人でしたから
病と四つに組んだりせずに
日々楽しいことを考えて過ごしておりました。
医者が診断されたよりも遥かに遥かに長く生きました。
「余命は気力から」その通りです。
昨夜は充分涙を零されましたか?
今日からお二人で
新たな人生の出発をなさって下さい。
どうぞ頑張って!!
投稿: りこぴー | 2010年5月30日 (日) 10時39分
ば~ば様 お早うございます~~
祈っています・・・
応援しています・・・
投稿: yokko | 2010年5月30日 (日) 10時53分
ば~ばさん、
お祈りしております。
どうぞ、ご自身のお体も大切に。
投稿: 花子 | 2010年5月30日 (日) 11時04分
ばーばさんの ブログ応援団は ばーばさんの お気持ちは シッカリ 受け取っていますよ。
お心のままに ブログを続けて下さい。
ご夫婦の思いやる姿に 感服しています。
投稿: シーちゃん | 2010年5月30日 (日) 11時29分
ストレスを和らげる方法は人其々だと思いますが、ばーば様は文を書く事なのですね。文を書く事で、自分の考えをまとめ、自分をしっかりと保っていく・・・
ばーば様ほど力はありませんが、私もそうなので、良く理解できます。
そして、年月に色褪せない自分の気持ちを留めておく事・・・
ご主人様の姿も。
辛い事でしょうが、それがお二人の43年間の碑となると思います。
応援しています。
希望を捨てずに行きましょう。
投稿: MONA | 2010年5月30日 (日) 12時18分
最悪の結果…そんな状態なのに冗談を言っていた旦那様は本当に強いんですね
そしてばーばさんも本人に負けず劣らず辛いと思います。
あまり無理をせずにきちんと食べて睡眠も取ってくださいね
うちの義父は夜中に血を吐いて倒れ、肝臓癌と宣告されて
その時に余命1年程だろうと言われたそうです。
夜中に吐血して倒れた時、息子である夫が気づかなければ
そのまま窒息していただろうと言われています。
それから7.8年程経つそうです。
夫が「あの親父はそんなに生に執着を持っていたんだ…」とびっくりするほど生活を改め健康に努め、ここまできました。
いまはかなり衰弱していて入院したらもう二度と出れないだろうなんて本人も言っていますが、まだ自分の事は自分で出来る程です。
長くなってしまいましたが「余命は気力」と言う言葉
私は目の前で見ています。
ご本人は勿論、ばーばさん、お子さん達、そして私達も
気力を十分に送っている事と思います。
この力が十分に発揮されますように…
応援
投稿: chika0w0 | 2010年5月30日 (日) 14時09分
それにしても辛い告知でしたね。
こちらまで泣けて・・・読んでる方は皆さん涙だったでしょう。
人がどう思い感じるかなんて考える事は無いと思いますよ。
誰のものでもないお二人の人生ですもの。
他の方に背負ってもらう事など何も無いのですから
慰めにもお見舞いにもなってないけどブログを読んで
「ば~ばさん しっかり」 と祈ってます。
投稿: ミモザ | 2010年5月30日 (日) 14時22分
初めてコメントします。
しばらく前から楽しみに読んでました。
今回のことは、本当に大変だと思います。
私も実はがん患者です。
場所は違いますが、見つかった時には既に遠隔転移していて、
それでも、治療をしながらもう7年半経ちました。
去年、また違う場所に転移が見つかり、
それからずっと抗がん剤治療をしています。
副作用が出ていますが、我慢できる範囲なので、
仕事は続けています。
ご主人は強くて明るそうな方だし、
病が気力だけで治るとは自分の経験からも思いませんが、
それでも、まだまだ大丈夫ですよ。
ばーばさんも、ご自身の身体を労わりながら、
看病して差し上げて下さい。
くれぐれも無理をして共倒れにならないように。
少しずつでも快方に向かうよう、祈っています。
投稿: ななせ | 2010年5月30日 (日) 17時34分
初めて お便りさしあげます。
3月くらいから、毎日楽しみに 拝見していました。
料理の苦手な私ですが、ばーばさんの料理をみてから、
家族のために、心をこめて料理する楽しさを、少しずつ
感じはじめました。本当に 感謝しています。
どうか どうか お体を 大切になさってください。
遠い 岡山よりお祈りしております。
投稿: naomi | 2010年5月30日 (日) 20時22分
>皆様からみて冷たすぎる優し気の無い妻に見えるでしょうか。
やだな~
ば~ばさんのどこが優し気がないんですか~?(笑)
とんでもないですよ!
ば~ばさんほど出来た奥さんはいないし、じ~じさん(なんて書いたら怒られますかね?)ほどステキな旦那様はいないです!
はじめ今日の日記を出先で読んだ時、胸が苦しくて…
こんな時取り乱して家族に八つ当たりしてしまう人も多いんですよね。
それでもこの先、辛くて心が折れそうな時、ば~ばさんという存在がどれほど支えになるか知れません。
うらやましいほどのステキなご夫婦ですよ
ば~ばさんはがんナビってご存知ですか?
すでにご存知かもしれませんが、がんナビで検索すると出てきます。
家族の心構えなども載っていてとても参考になりました。
http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/nci01/nci01_13.html
ブログ、続けることでば~ばさんの支えにもなるかもしれないですよ!
投稿: でんぐりがえる | 2010年5月30日 (日) 21時40分
辛い宣告ですね。
読んでいる私もとても辛いです。
近い親族にも癌宣告をされた人間が複数いるので、その時の気持ちを思い出しました。
でも、こんな状態なのにもかかわらず、ば~ばさんを気遣う旦那様の優しさってすごいですね。
お辛いとは思いますが、今後の治療に、お二人で心をあわせてしっかりと向いあえますように。
投稿: たま | 2010年5月30日 (日) 22時33分
応援してくださる皆様
tomomi様、コーディー様、siawasekun様、koji様、
やまがたん様、kawazuzakura様、りこぴー様、yokko様、
花子さま、シーちゃん様、MONA様、chika0w0様、ミモザ様、
ななせ様、naomi様、でんぐりがえる様、たま様
毎日のように励ましのコメント、体験談など書いていただきまして心から感謝いたします。
夫も私も、昨日はすっかり腹をくくりガッチリとタッグを組んで、癌との戦闘態勢に入りました。
長期戦(決して短期戦ではありません)の覚悟ですので、これからも見守ってやってくださいませ。
今日はステント挿入と、超音波検査などがあり、いまから付き添いに行きます。
ありがとうございました。
投稿: ば~ば | 2010年5月31日 (月) 05時08分