やっと見えてきた道
私は、夫の病状と治療の一部始終を書くことで、同じ病の方々や家族の方々との思いの交換が出来れば・・・と思っています。
そして普通に飲食が出来なくなる苦痛と切なさ、数箇所に広がる癌への不安などから、『美味しく食べたい』という言葉の真意を知り、健康である大事さを深く感じて、食べられることに感謝しなければと再確認しました。
夫が、やがて普通食に変われる日を待ち望み、その時には本当に『美味しく食べたい』ものを作ってあげなければ。
初期発見の重要さ、発見が遅れた時の診療の推移、闘病などを詳細に書くことで、皆様への癌予防の啓蒙のお役に立ちたいなんて大それた思いもあります。
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夫に「一緒に闘おう」と言ってくださった担当医が、アメリカの学会にいっていて留守でした。
その間、交代に引き継いで夫を見るべき医師が、その交代を患者に良く説明しないままに、CTだけは何度も撮ったものの、結果報告も無く面談も無かったので、さすがの夫も少し苛立ちを見せ始めていたところでした。
それが、昨夜、担当医から「不安もあるでしょうがCT画像をネットなどで状況は診てます。
水曜日の夜、遅い時間にはなるかも知れないが、必ずいままでの経過と、今後のスケジュールの報告に伺いますから」と連絡があったそうです。
そんな風に、ひと声かけられると患者は安心するのに、留守番医は何で担当医は不在だけれど診ていると伝えてくれなかったんでしょうね(いまさら言っても~ですが)。
夫の担当医が多忙すぎて、個々の患者の普段の経過観察は若手の医師に任せているのは分かりました。
ただね~、任された医師にも診まわる任務はあると思うのですが~。
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今日の段階で、大まかに予定を伝えられたのは、一時退院はないまま、来週から二回目の抗がん剤投与があるだろうこと。
そうなると、どんなに早くても7月半ば過ぎまでは退院できないでしょうとのこと。
もう、ド~ンと腹も据わりました、もう1ヶ月、居ましょう・・・治してくださいね。
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いま、夫の苦手なのは水・・・そう、命の素、一番飲みやすいはずのサラサラの水にはまだ咽ます。
でも、野菜ジュース程度の濃い目のものは大丈夫になったんです。
今日は生ハムと粉チーズ入りのポテトサラダ、エビと万能葱を細かく刻んで片栗粉で纏め、蚕豆大にして出汁で煮たもの・・・とスイカ。
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今朝から五分粥(見た目、三分粥と変わりませんけどね~)、麩入りの吸い物、里芋の挽肉餡かけ、キンメダイ煮付け、オレンジゼリー。
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今日もオレンジゼリー以外は完食しました。
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私のランチは、ハニーさんが夫の見舞いがてら誘ってくださって、今日も駅ビルレストラン街。
店名はど忘れ(ゴメン~!)したけど、こじんまりとしたパスタとピザの美味しい店。
パスタとピザを取って半分コで食べました。
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パリッパリの生地が病みつきになりそうなピザでした。
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今日、新たに食道癌の患者さんが入院してきました。
食べたものが痞える感じがして、検査で癌が見つかったそうです。
癌そのものはそれほど大きくないそうですが、やはりリンパ腺に浸潤していて手術が難しく、抗がん剤と放射線で治療されるとのこと。
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入院して分かったのですが、がん患者の中でも食道癌患者は多いですね~。
多くが、喉に物が使える感じがしたり、長く咳が続いたりと初期の信号があるらしいのです。
些細な自覚症状なので見過ごしやすいのでしょうが、気管やリンパ腺と隣接しているだけに、それらに浸潤するのも早いようです。
浸潤が広がれば、手術も出来ないことがあります。
皆様、小さな症状も侮らず、小まめに診察を受けてください・・・夫のような苦痛を味わうことが無いように~。
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毎日、たくさんの応援やコメントを頂いて感謝しています。
1ヶ月前には死も覚悟し、点滴で命を繋いでいた夫が、少しずつでも食べられるようになり活き活きとした表情を見せてくれるようになりました。
日々に頂く、お気遣いのお言葉に、どれだけ励まされてきたことか~、ありがとうございます。
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実は、メールや、お電話、お手紙などで応援してくださる方が多いことにも驚き、感動しています。
73さん(垂れ幕のようなメッセージ、笑ろたよ~)、釜爺さん、マルスママさん、かわやなぎさん、ふぐ子さん、ashさん・・・そして、ハニーさんご夫婦、皆様ありがとう。
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皆様の応援を頂いて、回復への願いはきっと通じると硬く硬く信じます。
ありがとうございます。
富士通Azbyclub『プラチナブログ』殿堂(08・5)入り
改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。
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『女神の料理レシピ』(服部幸應監修)の「鰤料理レシピ」と「各地の女神・男神より(お餅の美味しい食べ方教えて、アイディア5)」にも掲載されています。
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いつも参考にしております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
投稿: パスタ | 2010年6月29日 (火) 00時20分
うちの時は市民病院でしたがそういう面でイライラすることはありませんでした。
特に婦長さんがとても素晴らしい方で家族の心のケアまで気遣ってくれました。
ご主人の入院しているのは有名な病院なのでしょうか?
なんだかば~ばさんのブログを見て慌てて連絡してきたような想像をしてしまいました(笑)
そんなことはないんでしょうけど、ブログで訴えるっていうのもひとつの手かも^^;
よくある病院の評価もあてにならないところありますよね。
いいところだけではなくて対応が悪い部分も載せていけば改善されることもあるかもしれないですね。
同じ食道がんの患者さんが入院されたとのこと。
いろいろ情報交換するといいかもしれないですよ。
実はご主人が入院するちょっと前から野暮用(笑)でメールをしようと思っていたのですが、のんびりしているうちにこんなことになったのしまったので遠慮していました。
こういうときの着信音ってびっくりすると思ったので(笑)
ば~ばさんが落ち着いたら改めてメールしますね~
投稿: でんぐりがえる | 2010年6月29日 (火) 00時39分
おはようございます♪♪
アスパラのクリームパスタ、・・・・・・。
美味しそうですね。
素敵なショットから、様子、雰囲気、伝わってきました。
ご紹介、ありがとうございました。
いろいろ、・・・・・・。
ご苦労様です。
昨日も、ブログを見て、コメント&応援ポチに、恐縮、深謝です。
応援ポチ♪♪
投稿: siawasekun | 2010年6月29日 (火) 03時12分
おはようございます。
退院は先に延びたようですが、前や目標が見えると
腹も据わるし元気も出てくるものですよね!
まだ病気との戦いは道半ばですので、ばてないように
休みながら病気を向き合っていってくださいませ☆
投稿: やまがたん | 2010年6月29日 (火) 06時22分
良かったですねぇ。遅すぎ!の 腹立ちはありますが・・・
「一緒に闘おう!」って言って下さった 先生と同じ人かしら? って ず~と思ってました。
患者側は 思いやりの一言で どれだけ 救われるか 医療関係者の 人達は もっと 知って欲しい。
ご主人共々 納得のいく説明を 聞いて下さいね。
<ばーば様ご夫婦の後ろには 大応援団がいますから>
投稿: 姉さん | 2010年6月29日 (火) 08時40分
上記 コメント <シーちゃん>です。
投稿: シーちゃん | 2010年6月29日 (火) 08時48分
一歩前進ですね!
赤の他人同士、しかも、患者と医師と言う密接に関わる間柄。
そんな間柄、言葉のやり取りが少ないと、要らぬ心配も、時には衝突も起こりうると思います。
もっとコミュニケーション能力をUPさせて欲しいものですね。
忙しさを言い訳には出来ないはずです。
野菜ジュースのような液体が飲めるとは、素晴らしい!!!
人間の回復力って、すごいんだなぁ〜と感動してます。
投稿: モリゾー | 2010年6月29日 (火) 12時39分
いつも拝見しています。さぞ御心配と思います。私の父も20年前に4カ月間入院していたので、お気持よくわかります!
現在、父は83歳でとても元気で運転もしています。
治る気持が大切だと思います。早くよくなられる事願っています。
投稿: みっちー | 2010年6月29日 (火) 14時21分
はじめまして・・・
そして、頑張って・・・
私は看護師です。いままでたくさんの患者様を看護させていただきました。そして別れもありました。私は後悔しないように日々の看護に全力を尽くしているつもりです。入院されている病院のスタッフにいろいろな心配ごとはお尋ね下さいね。悩まずに介護した方が良いですよ。梅雨の時期・・・体調を壊さないように気をつけて
投稿: ふ~ | 2010年6月29日 (火) 15時03分
ば~ばさん病院通いお疲れさまです。
担当医&若手の医師からの言葉・説明不足=不安
患者は不安に慄きます。
特に眠れぬ長い夜など余計なコトが脳裏をかけめぐります(ァタシの体験で!)
明日は担当医からキチンとしたお話が聞けるそうなので一安心!!!
良かったですネッ【*^-^*】微笑
ご主人さまの「生きてやるっ!!!」の強い精神力で病を克服されますようー
北の地より応援してますから・・・【Q_Q】
ば~ばさんもご自愛しながらご主人さまへのお力添えをしてくださいませネッ。
投稿: こゆき | 2010年6月29日 (火) 19時12分
1ヶ月前のことを思うと、
だいぶ落ちついてきましたね。
先に見えている光がだんだん大きくなって、
食欲もわいてきたことでしょう。
投稿: コーディー | 2010年6月29日 (火) 23時14分
ありがとうございます、これからもよろしくお願いします
投稿: ば~ば | 2010年6月30日 (水) 06時58分
主治医は外科部長で最初の診察をして担当医にバトンタッチ、担当医は治療の判断をし手術やその後の方針を決め、普段は受け持ち医が異常が無いか診まわります。
一般に受け持ち医はまだ経験の浅い若い医師なので、患者にドンドン接して担当医に指示を仰ぎながら経験を積むべきなんでしょうがね~。
看護婦さんたちはみんな良く面倒を看てくれて、とくに受け持ち看護婦さんは小まめに顔を出しますよ。
野暮用?、なんでしょう?・・・構いませんからメールください、いろんな方からたくさんメールを頂いてますから大丈夫!
。
投稿: ば~ば | 2010年6月30日 (水) 07時11分
いつもありがとうございます、これからもよろしくお願いします
投稿: ば~ば | 2010年6月30日 (水) 07時12分
道半ばと言うか、やっと登るべき山の形が見えた段階かも知れませんが、道が見えればそれを外さぬように行くしかないですから
投稿: ば~ば | 2010年6月30日 (水) 07時17分
患者にとって、放っておかれてるような状態が一番怖いんですよね、顔を見せてもらいだけで救われますのに~
投稿: ば~ば | 2010年6月30日 (水) 07時19分
って、なんで「姉さん」かとビックリしました、私のほうが姉さんでしょうに
投稿: ば~ば | 2010年6月30日 (水) 07時21分
40日の時間は、激しすぎる変化・変動であっと言う間でしたが、その間に唾液も飲めなかった夫が濃度があれば液体も飲めるまでになったってスゴイですよね。
ただ、これからの時間は長く感じるんでしょうね~
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投稿: ば~ば | 2010年6月30日 (水) 07時24分
20年経過、83歳になられて運転もされてるって夫にとって目標にさせて頂けます。
本当に嬉しいお話をありがとうございます
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投稿: ば~ば | 2010年6月30日 (水) 07時27分
ここの病院の看護婦さんたちも、面倒見が良くいい方ばかりです・・・実は姪も北海道で外科病棟の看護婦をしているので、看護婦さんには親近感があります。
嬉しいコメントをありがとうございました
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投稿: ば~ば | 2010年6月30日 (水) 07時30分
診回る医師の顔を見るだけでも患者は安らぐんですが~、担当医は受け持ち医から話が上がってこないと何も異常無しと思うんでしょうからね
投稿: ば~ば | 2010年6月30日 (水) 07時33分
死を覚悟して40日、劇的変化とも思うくらいです、水はまだですが濃度のあるものは飲めるようになりましたし、少しずつ食べられるものも増えてきました
投稿: ば~ば | 2010年6月30日 (水) 07時36分