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2011年5月14日 (土)

道を選ぶのは夫自身

どんな病気でもそうでしょうが、普通に飲食が出来なくなる苦痛と切なさは『美味しく食べたい』という言葉の真意と、健康でいられる大事さを再確認させます。

普通に美味しいと思いながら食べられること、『美味しく食べたい』と思えるものを作ってあげること・・・誰もが長くそんな生活が続けられますように。

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花の形はキキョウのようですが~蔓性で我が家の前のツツジに絡み付いていました。3283

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夫の体力は限界まで落ちています、体重もついに40kgを切りました。

元々、呑気には快癒を望め無いとは分かっています。

夫も「何度抗がん剤を打っても、癌より私が潰れていくのでは、もう抗がん剤の意味が無い」と。

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体力がとことん無くなると、あれほど頑張って他人の数倍はあったはずの気力も減ってきます。

このまま抗がん剤を止めたら、夫には他にどんな道が残っているんでしょう。

「抗がん剤治療を途中で打ち切ったりするのは、病気より自分に負けることなんて強そうなこと言ってましたね。

いまは、そんな人の気持ちがよく分かります・・・私も逃げ出したい~」

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「直ぐにも死ぬと言われた命を1年生かして貰ったけど、後半は苦痛ばかり。

この状態が少しでも好転する保証があれば抗がん剤も受けますが~。

私の場合は抗がん剤のたびに苦痛が増すだけ。

6回も抗がん剤を打っても癌は残って、私が潰されていく・・・。

もう自然に任せたいと思うことが度々ありますよ、情けないけれど降参したい」

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一日中、胃液の逆流で苦しい夫・・・この苦しみには本当に誤魔化しも格好付けも無い。

それを看続けている私には、次の抗がん剤も頑張れとは言えません。

この1年、想像を超える頑張りを見てきたから、たとえここで降参しても、私は負けたとは思いません。

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19日の次の治療スケジュールを決める面談で、夫はどんな道を選ぶのでしょう。

抗がん剤治療を続けても、打ち切っても、どっちも厳しい道。

それが、どんな道でも、私は看ていくし付いて行きますが~。

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晩ご飯は鯵の干物です。3235

キュウリ揉み、ジャガイモと油揚げなど煮、モズク納豆、ブロッコリーのマッシュサラダ。

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今日も殆ど食べられませんでした。

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夫は再々度「美味しく食べたい」思いを叶えらるのでしょうか。

胃液の逆流とは生涯の付き合いと言われながらも、諦めてはいません。

皆様の応援を頂いて、私たちは日々を大事に頑張っていきます。

これからも、見守っていただけますようお願いします。

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改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。

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『女神の料理レシピ』服部幸應監修)の鰤料理レシピ「各地の女神・男神より(お餅の美味しい食べ方教えて、アイディア5)」にも掲載されています。

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コメント

ば~ばさん、こんばんは。
本当です。ご主人は負けてなんていません。どんな道を選んでもそれは降参ではないと私も思います。
父も3月31日の入院以来、食事はとっていません。点滴と栄養ドリンクのみです。ステントを入れてからまもなく、3分がゆの食事を・・・とチャレンジした時とても嬉しそうに食べたのですが、その夜に吐血をし、それ以降、ずっとドリンクのみです。ずいぶん痩せました。体力も落ちました。やはり物を口から、咀嚼して体に入れることは大切なことなんですね。痛感しました。今日は入院以来初めての外泊です。散髪に行きたくて、しかも、どこでもいいというわけではなく、40年来通っているいつもの床屋さんに行って、さっぱりしてきました。父の場合はステントを入れて、とにかく口から物をいれることを選んだので、他の治療はできません。そして今はホスピスの病棟へ移る手続きも終わり、ベッドが空くのを待っているところです。母も先が見えない道を父と一緒に歩いています。悩んでは涙したり、体調を崩したり・・・それでもいつでも父のそばにいてあげたいと、毎日病院へ通っています。
いつもコメントを書いては消しの繰り返しでした。今日は思い切って書いてみたものの・・・前向きなコメントではないのでなかなか送信できませんでした。もしものときはば~ばさんのご判断で削除してください。

ばあば様へ。
今、慶の父親の時のことを思い出しました。その時の心の痛みが癒えるのに、5年掛かりました。完全に癒えたかとは言えませんが、他の人にその時の経験は話す事が出来るようになりました。
父親は後でわかったのは腹膜線ガンだったのですが、何年か別の病気といわれていました。腸閉そくを起こし、どこが詰まっているかがわからす、手術まで3か月絶食。今のままでは生きているだけだからと開腹手術を受けました。父親には大腸がんでそれはとれたと言いましたが、実際には腹膜から内臓に小さく固いがんが無数についていて取り除けない状態でした。レントゲンには白い小さな点でしかなかったのです。手術当日もしかして2週間の命と言われました。残ったのは体を半分に切った傷口だけ。起き上がることもできなかったですが、2週間後退院しました。治療は一切なしです。その後は自分ではすっかり良くなったと思い込み、食べたりはあまりできなかったものの、何をしてもいいと言われ、母親とあちこち旅行にも行きました。一年後痛みがひどくなりこれが限界だからちょっと病院で休みましょうと言われ入院したその晩から(脳にがんがいってしまった)認知症のようになってしまいました。強い痛みに苦しみましたが、1週間後本当に静かに亡くなりました。
あの時告知するかどうか迷いましたが、3か月の絶食で水も飲めなかったので、あと2週間の命なんて言えなかったのです。1年生きてくれたのだから、その間自宅で楽しく生きられたのだから良かったのだと思う気持ちと、最後やはり少しでも生きられるようにしてやった方が良かったかとか、強い痛みどめを使ったので、亡くなってしまったんではないかとか、ずっと後悔しました。
抗がん剤が必ずしも生きる力にならないこともあるのではないかと思います。ご主人の選ばれる道を進まれたらどうでしょう。
場合によってはセカンドオピニオンを受けられるのもいいかもしれません。これが絶対というものはありませんから、いくつかある道から自分が納得できる生き方をされるのがいいと思います。これは生き方の選択ですから…。

おはようございます♪♪

鯵の干物、・・・・・・。
惹かれました。
好物です。

いろいろ、・・・・・・。
ご苦労様です。

昨日も、コメント&応援ポチに、恐縮です。
応援ポチ♪♪

どんなことを書いてもそれは気休めどころか
私の自己満足なコメントにしかならないのでは?
そんな想いを胸に抱きながら書かせていただきます。

末期の患者さんのお話をよく耳にしましたが
苦しみが長引くのが患者さんにとって
本当にいいことなのか、私も分からなくなる時があります。
延命よりも苦痛が少なくなる方法が一番患者さん本人にとって
よいのではないか? そう考えたりもしてしまいます。
旦那様がどのような判断をいたすのかわかりませんが
ベストでないにしろ、よりベターな選択になることをひたすら祈るばかりです。

今までに身近な人の闘病を見守ってきて思う事があります。
納得するところまで闘って、それからは神(人為を超えた大いなる意思?)に委ねようと。
勝利も敗北もありません。
安らかな心を得ることが、最も必要なことではないかと。
心を保つためには、なるべく苦痛を取り除いてあげないと。

ばーば様

お辛い日々ですね。
私も最後は夫に判断を任せました。
それが最善の方法だと思いましたので・・・・

お二人で良い時間を過ごされますように
祈るばかりです。

つる性の青い花・・・ウチの近所にも群生しています
とても綺麗な花ですよね

6回もの抗がん剤・・・想像を絶する辛さだと思います
どっちも狭き門。どちらを選ぶのもきついですね

じーじ様ばーば様に何か良い道が見つかりますように・・・
応援

リコ様
ツライ時ですね…夫も気管支のステントは入ったままなので薬以外の治療は出来ません。

長年馴染んだ床屋さん、替えるのはイヤみたいですね、入院中に私が散発するのは我慢してやらせてたみたいよ

慶様
ある意味で今の病院で3ヶ所目、特に武蔵野日赤で3日かけて診断され、ここに移して貰ったので…。

いまの命を守るために直ぐにステント~さらにWステント、気管支ステント…結局は胃管を作ったので転院はもう無理です。

今になると、ステントを入れた直後は体調も少し良くなり、温泉旅行しました…いまは、それが何よりだったと思っています

siawasekun様
毎日のご訪問、応援コメントに感謝いたします

やまがたん様
お会いしたのは倒れる半年前ですね、一緒に出かけて良かったと言っています

MONA様
苦しみを和らげて~と、私の思うことはそれだけ…あとは夫の選択のままに

りこぴー様
最後まで頑張って、その後の自分の最期の治療を選ぶのは医師でも私でもなく本人ですものね

chika0w0様
体力が戻ったら房総旅行しよう、って指きりしたんですけど~叶うかナァ

花の名は調べたらツルニチニチソウ(蔓日々草)らしいです。

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