闘病の方向転換

どんな病気でもそうでしょうが、普通に飲食が出来なくなる苦痛と切なさは『美味しく食べたい』という言葉の真意と、健康でいられる大事さを再確認させます。

普通に美味しいと思いながら食べられること、『美味しく食べたい』と思えるものを作ってあげること・・・誰もが長くそんな生活が続けられますように。

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今回の抗がん剤もあと3日、本当に滅茶苦茶ツライ時です。

でも、ツライのはツライでしょうが、これが終わればしばしの休養があるし～。

その後からは、医師と話し合いながら抗がん剤を選んでいける道があります。

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たとえ回数が多くなっても、自分の体調に合わせて体に負担の無い投与が出来る…。

今までは言われるまま、「癌を潰す」と言う名目の治療。

命を取り留めるために最初にステントを入れたので、治療は化学療法しか無いと言われて始めた抗がん剤。

しかも気管と交通した大きな食道癌で、潰すためにと強い抗がん剤を使い続けました。

その抗がん剤に選択の余地があるなんて思いも寄らないことで。

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そうして続けてきた抗がん剤投与が何度遣っても効果を見せません。

それどころか夫の体の方がどんどん弱っていきます。

「少し休養したいです」「手を緩めたら癌に負けます」「でも～」「ツライだろうけど頑張ろ！！」

そんなこんなで次々に重ねてきた抗がん剤で、もう体は限界。

7回～8回と重なって医師でさえ「これほどの抗がん剤も効かないなんて」。

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となると、次の道を考えないと…で担当医の交代はその機会だったと思います。

弱りきった夫には、癌を潰すことより自分の生存が大問題。

癌を潰し切れなくても、これ以上悪化させることなく、自分の体力を戻したい。

それが正直ないまの心境で「体を潰したら元も子もない」と言う新担当医の見解がシックリ受け入れられたのです。

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自分の気持ちが医師たちに分かって貰えたのが少し気を和らげたのでしょうか。

ちょっとだけ、気が軽くなって「癌を潰すことより、自分が潰れないで居たい」と。

「早く逝けば、あなたは楽になれると思いますが、しばらく付き合ってくださいね」

な～んて、つまらない気遣いし始めちゃって～～。

ハイ、付き合うことなんか何でもないから、そんなこと気にせず頑張ってね。

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これからは、癌撲滅どころか縮小も高望み…これ以上大きくしないことが願い。

そのための抗がん剤で、体力を温存しながら生き伸びることを考える。

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癌を消滅させる闘病から、癌に負けずに何処まで生きられるかの闘病になりますね。

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今夜はアゴの疲れない帆立貝柱刺身です。

他には焼き茄子と蟹シューマイ、なめ納豆、酢鶏、三つ葉と茗荷の酢の物。

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納豆と貝柱、トマトは食べられましたが・・・。

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夫は再々度「美味しく食べたい」思いを叶えらるのでしょうか。

胃液の逆流とは生涯の付き合いと言われながらも、諦めてはいません。

皆様の応援を頂いて、私たちは日々を大事に頑張っていきます。

これからも、見守っていただけますようお願いします。

応援してくださいね～o(_ _)oﾍﾟｺｯ 

富士通Aｚｂｙｃlub『プラチナブログ』殿堂（08・5）入り

改訂《ば～ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。

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『女神の料理レシピ』（服部幸應監修）の「鰤料理レシピ」と「各地の女神・男神より（お餅の美味しい食べ方教えて、アイディア５）」にも掲載されています。