姉弟妹が見舞いに

どんな病気でもそうでしょうが、飲食が出来なくなる苦痛と切なさは『美味しく食べたい』という言葉の真意と、健康でいられる大事さを再確認させます。

普通に美味しいと思いながら食べられること、『美味しく食べたい』と思えるものを作ってあげること・・・誰もが長くそんな生活が続けられますように。

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昨夜、義弟から「明日の午後に兄貴の顔を見に行くから」と電話がありました。

先日病院に来たばかりなのに、なぜ？と思いましたが、さほど深く考えることも無く。

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14時近く、ドアホーンが鳴り、義弟だと思い込んでドアを開けてビックリ。

義妹、そして後ろには義姉が…義妹なんてドアを入る前から目が真っ赤です。

二人の影に隠れるように義弟が「二人がどうしても兄貴の顔を見たいって」。

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上尾、宇都宮、那須から誘い合わせて一緒に見舞いに来てくれたんです。

一番年下の義妹は夫の7歳下、つまり私より2歳上なのですが…。

義姉妹の思い出話は尽きません。

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義妹は「まだ誕生日にケーキなんて普通じゃなかった時代に、ケーキを持って東京の下宿から来てくれた。

嬉しかった～、いまでも忘れられない」

義姉は「Yさんはとにかく声が良かった、唄が上手いのは町中の評判だったからね」

皆の意見一致は「一番秀才で、いつも毅然として何かの時は頼れる人だよね。

父や母の葬儀で、親族代表で挨拶したけど、あれは良い話だった」。

誉められ煽てられて夫の照れたような嬉しい顔。

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義姉と義妹がそれぞれ片方の手を離さず思い出を語って涙するものだから、夫も次第にウルウルしてきて～。

「もう何年会ってなかっただろうね、会えないままかと思っていたけれど、会いに来てくれて嬉しい」

夫の目からも涙が溢れました、嬉しい温かい涙でしょうね。

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私達は16年前に二人で相談し献体すると決めました。

その登録には子供たちや兄弟たちの承諾書が必要でした。

説明して、意思を理解して貰い、承諾書に署名捺印してくれた姉弟妹たち。

「ありがとう」と夫が深々と頭を下げました。

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「Yさんは我々の自慢の兄貴だったし、尊敬できる人間だよ」

夫には何より嬉しい言葉でしょう、堪えきれない涙が止め処なく流れます。

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柔らかくて噛み切りやすくて喉落ちが良くて…で、今夜は貝柱にして見ました。

他にはオクラなめこ、蓮根と椎茸など煮物、ヒジキ炒り煮、レタスと鶏ソーセージサラダ。

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サラダのソーセージは昨日のハンバーグの残りをラップに巻いてレンジしたもの。

半割りの貝柱が3切れ、ソーセージ1切れとトマト、蓮根１枚。

それだけでも今夜はいい方かな。

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胃や食道を失い気管にも癌瘻孔、遠隔転移しても諦めずに頑張ってきました。

それも皆様の応援に力を頂いて励まされてきたおかげです。

夫には穏やかに１日でも長く生きていて欲しいと切に思います。

これからも、最期まで見守っていただけますようお願いします。

応援してくださいね～o(_ _)oﾍﾟｺｯ 

富士通Aｚｂｙｃlub『プラチナブログ』殿堂（08・5）入り

改訂《ば～ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。

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『女神の料理レシピ』（服部幸應監修）の「鰤料理レシピ」と「各地の女神・男神より（お餅の美味しい食べ方教えて、アイディア５）」にも掲載されています。