これも緩和療法?
どんな病気でもそうでしょうが、普通に飲食が出来なくなる苦痛と切なさは『美味しく食べたい』という言葉の真意と、健康でいられる大事さを再確認させます。
普通に美味しいと思いながら食べられること、『美味しく食べたい』と思えるものを作ってあげること・・・誰もが長くそんな生活が続けられますように。
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いままで何度も急変があり、その都度に『その時』を覚悟しました。
ただ、これまでは苦しくても厳しくても、何らかの治療がされてきたんです。
でも、もう治療の道は無くて、苦痛を和らげながら『その時』を待つだけ。
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「血痰が多くなって息苦しかったけど、痛み止めの点滴をしたら、呼吸が少し楽になったんだよ。
痛み止めって息苦しさにも効くんだね、これからも苦しい時には点滴して貰えるからね。
呼吸が楽になると食事も摂れるしね、ずいぶんと気持ちも楽になりましたよ」
それって緩和療法が始まったってことかしら。
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「T先生が『好きなものを持って来て貰って食べていいですからね。
体力が付くまで栄養点滴は止めませんから、気にせず食事も摂ってください。
呼吸器外科での診察はそのうち予約しておきますからね』って。
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病院としては本来は食事が摂れるようになると栄養点滴を中止するんだけどね。
きっと体力が付かないと呼吸器外科の内視鏡やステントが無理だからなんでしょうね」
「いいじゃないですか、食費も点滴代も取られてるんだし、水が飲めないんですから脱水症予防ですよ」
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いつもの入院とは違う細かいことが気になるようですが、自分でも今までに無い体調の悪さを感じてるので何となく納得して。
もう1本ステントが入れば、呼吸も楽になるし血痰も無くなると信じ込んでいます。
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「いまね、気になることがあるんですよ。
レントゲンやCTを何度か撮っているのに、一度もその結果を教えてくれないのは変でしょ。
以前は、CTの後はあなたと一緒に面談室に呼ばれて画像の説明をされましたよね。
今回は1週間経っても何の説明も無いなんてバカにしてませんか。
あとでT先生に、ちゃんと画像の説明をしてくれと頼んでみます」。
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その画像によって、私は一昨日に一人で説明と宣告を受けたんです。
とにかく疑問なことは解決しようとしますから、夫には誤魔化しや嘘は通じません。
要望して画像を見せられたら夫にも全て分かることでしょう。
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発病の時には余命を告げられましたが、その期間を1年も過ぎて生きられました。
いつも「いよいよの時はハッキリ告げてね、言い残したいこともあるし」
と言われていましたから、告げて欲しいと頼みましたが~。
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担当看護師が「T先生も自分一人で告げられることでは無いし、ましてベッド脇で出来る話じゃないと悩んでおられました。
M先生(担当医)と時間を合わせて、二人が揃って話そうと思ってるようですよ」と。
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気力だけは満々の夫を前にすると、私にも少し迷う気持ちも出てきます。
でも、夫は自分が納得するまで説明を求めるだろうし、そのうち点滴の成分まで調べるでしょう。
誤魔化す時間が長くなれば、彼の心中は宣告される以上に疑心暗鬼で傷付きそうで~。
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今日のお昼の病院食は鶏大根煮、ヒジキ煮、小松菜お浸し、キウイ。
冷凍の青野菜はどうしても繊維が口に残るので食べられません。
ヒジキ煮と鶏大根煮、キウイは美味しく食べられたようです。
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私は駅ビル【サン・ジェルマン】で、ピザ風パンを買って行きました。
茄子のカレーソースと牛蒡のクリームソース、焼いた牛蒡は香りはいいけれど硬い!。
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胃や食道を失い気管にも癌瘻孔、遠隔転移しても諦めずに頑張ってきました。
それも皆様の応援に力を頂いて励まされてきたおかげです。
夫には穏やかに1日でも長く生きていて欲しいと切に思います。
これからも、最期まで見守っていただけますようお願いします。
富士通Azbyclub『プラチナブログ』殿堂(08・5)入り
改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。
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『女神の料理レシピ』(服部幸應監修)の「鰤料理レシピ」と「各地の女神・男神より(お餅の美味しい食べ方教えて、アイディア5)」にも掲載されています。
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ばーば様
治療を受けて回復しようと思っておられるご主人様。
宣告によって 生きる気力が失われないか・・・
その時期が難しいですね。
心中お察し申し上げます。
投稿: りこぴー | 2011年9月 7日 (水) 20時46分
何故になんでどうして癌だけノックアウト出来ないのかしら?
余命宣告、医者の判断、ご家族の覚悟などをことごとく、良い方に覆して来た旦那様だから、出来ない事はと堅く信じています。
痛みと癌、代われるものなら代わりたいです。
投稿: とんちゃん | 2011年9月 7日 (水) 22時23分
ご主人さまは、おそらくすべて察してられると思います。
僕の母の場合は、医者も家族も言えませんでしたが、二週間前に「長い旅路に着ていく大島の着物を持ってくるように、、」と言いました。
投稿: ナベショー | 2011年9月 7日 (水) 22時41分
たぶん、じーじ様は、どうやって、騙して貰えるのかが、一番お聞きしたいところかな、とも思えます・・・ばーば様の愛情、主治医様の愛情、言葉でもなく、いつまでも変わらない愛情が、じーじ様をお救いされるのだと思います。 改めてまして、初コメントですが、始めまして!我が父は肝臓ガンになり18年目で、嘘か?誠か?奇跡の人と呼ばれ、今なお、ぼちぼちと生かされております。母には感服です。ばーば様と、母がだぶり、同じ感覚を感じ、コメントをさせて頂きました。m(__)m。
投稿: 真 | 2011年9月 7日 (水) 22時45分
私の知人は末期がんで緩和ケア病棟に入院していました。
お見舞した時にその方は
「緩和療法=最後を待つのではないし、
決してゴールテープを貼られたわけではない。
病気の苦痛が和らぐので気持ちにゆとりが出るし、自分らしく過ごすための手段がこれに切り替わっただけ。
手が施せないから、闘う相手が見つからなくなったからと気持ちを折ったり、無理して抗がん剤で苦しむより、苦痛無くゆったり皆とお話する方が長生きできそうよ。」と穏やかに笑っていました。
この言葉が心に留まっておりましたのでば~ば様にお伝えします。
毎日、見守っております。
辛い時かとは思いますが、ば~ば様もお体調子崩さぬようご自愛くださいね。
投稿: げん | 2011年9月 7日 (水) 23時00分
理解していても、なお迷うばーば様のお気持ちをお察しします。
癌と闘うのではなく・・・敗北したのではなく・・・ただ大きな力に身を任せるということ。
げんさんのコメントから、そう思いました。
家族がじーじ様を支えてあげれば出来ると思います。
投稿: MONA | 2011年9月 8日 (木) 00時14分
おはようございます。
おつらいですね。
ご夫婦お互いのお心遣いが素晴らしいです。
祈らせていただきますよ。
投稿: みどり | 2011年9月 8日 (木) 01時37分
おはようございます♪♪
ピザ風パン、・・・・・・。
惹かれました。
食べたくなりましたよ。
ぜひ、・・・・・・。
いろいろ、・・・・・・。
ご苦労様です。
いつも、コメント&応援ポチに、深謝です。
応援ポチ♪♪
投稿: siawasekun | 2011年9月 8日 (木) 01時56分
ば~ばさまも、やはり迷いますよね・・・。
告げるのは、先生も辛いのですね。
難しいです・・・。
父が、自分の父親も今の自分と同じ70歳だったし、自分もこれで終わりなんだろうか・・・と言って、母と2人で泣いていたのが昨日の事のように思い出されます。
父の気持ちはいつも聞いていたし(家族をいつも想っていること)、あの時点で告げても辛いだけだったと思うので、父の場合は告げなくて良かったんだと思っています。
ドラマなんかで観てると、悲しいのに、隠すために明るくふるまうなんてとてもできない・・・なんて思っていましたが、できますね。
絶対に知られちゃいけないと思ったので、私達子供は、とても明るくしていました。
でも、ご主人さまの場合は、父の場合と違うし、隠し通せないですよね・・・。
ば~ばさまもご自愛下さいね。
投稿: persian | 2011年9月 8日 (木) 02時32分
伝える勇気。命に関わることなのでこの重みは計り知れないものだと思います。
でも旦那様は腹をくくって今まで闘病なさってきているはずなので
周りの空気や態度の違いに心ならず疑心を抱きつつあることでしょう。
医師も大変とは思いますが、旦那様のため一日も早く現状の報告がなされるよう頑張って貰いたいと思います。
投稿: やまがたん | 2011年9月 8日 (木) 07時19分
ば~ば様、お辛いですね。
実父の場合、癌告知無しで入院しましたが、“本当の事を言って、自分の事なのに自分が知らないのはおかしい。”と。考え方が似てる父なので時間が少ない事を告げました。疑問が解けた父はとても穏やかになりました。
姑の場合、緩和治療で“元気になってきた。“と喜び、舅は“誤診ではないか。”と言う迄に、後の落胆を考えDrに確認に行った程です。
穏やかに残る日々を過ごせた二人を看て緩和治療は有効だったと思っています。
寿命は誰も知らぬ事、今輝く日々をお二人でお過ごしください。
応援しています。
投稿: ふみん | 2011年9月 8日 (木) 07時48分
姉は47歳ガンで亡くなりました。
最後は緩和治療病棟で、
眠らされた状態でしたが、痛みから解放され…
「もう頑張らないでいいよ」
早く、楽にさせてあげたい気持ちでした…。
緩和治療は、本人から痛みを取り除き、
家族も死と向き合える、
残る家族の為の治療だと、思いました…。
投稿: M | 2011年9月 8日 (木) 08時45分
ば〜ば様のお気持ち、お察しします。お辛いと思います。しかしながら、じ〜じ様の、芯の強さ、生きようとされるお気持ちは、とても素晴らしいです。苦痛を感じずにお過ごしになれますこと、それはご本人にも御家族にも一番、安堵できることと、私は感じます。ば〜ば様も、ご心労でお身体、壊しませんように、お祈りしております。
投稿: akko | 2011年9月 8日 (木) 18時07分
応援を頂いた皆様
こんな時にも変わるこ無いお心を頂いて、その嬉しさを噛み締めています。
本当にありがとうございます、熱い想いが溢れます。
りこぴー様
受け持ち医も1年余の付き合いから夫の気質に添った告知を考えてくれてるようなので任せます。
とんちゃん様
夫は単なる見栄っ張りじゃないと信じてるの、納得したらどんなツラサも耐えるでしょうが~、納得させるのが大変(頑固)。
ナベショー様
察しても納得してない?、体の実情を見せることも考えられているらしくて。
真様
温かい本音の想い溢れたコメントをありがとうございます。
お父様の命は、お母様の「生きていて!」の思いが全てかも知れません、夫婦は一心同体ってね。
げん様
嬉しいコメントをありがとうございます。
知人の方のお言葉、きっと夫も告知の後はそんなことを口にしそうな気がしますので、記事に借用させて頂きました。
MONA様
そうです、私たち夫婦の歴史集大成の一番大事な刻はこれからですからね。
みどり様
お付き合いは浅いのに、気持ちを分かって頂ける…生きている・人生の機微。
siawasekun様
毎日のご訪問、応援コメントに支えられて頑張れています、感謝です。
persion様
告知は患者の性格や容態、精神状態で是非が分かれると思います、家族には難しい判断ですね。
やまがたん様
受け持ち医もいろいろ悩み考えているようで、これもいつの日か医師としての厚みになれば夫は喜ぶはずです。
ふみん様
告知は患者の状態によって微妙にアレンジされて伝えられてもいいと思いますね、伝え方では容態好転もあると思いますもの。
M様
そうね、患者のためより送る人の為に緩和が必要でしょう~~それは送る人がつらくないのが送られる人の望みだからかも。
akko様
いつも祈ってくださる想いが文面から伝わり気力が湧きます、ありがとう!。
投稿: ば~ば | 2011年9月 8日 (木) 20時47分