気持ちの切り替え
どんな病気でもそうでしょうが、普通に飲食が出来なくなる苦痛と切なさは『美味しく食べたい』という言葉の真意と、健康でいられる大事さを再確認させます。
普通に美味しいと思いながら食べられること、『美味しく食べたい』と思えるものを作ってあげること・・・誰もが長くそんな生活が続けられますように。
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ポップには「何に見えますか?」って書いてありました。
左のは踊ってるようにも見えるけれど…苦しんでるのかな?。
クゥ~~~、やはり変な茄子“変なすび”ね。
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普段なら素通りしそうな、こんな何気ないものが目に止まります。
撮った写真を夫にも見せて…ふっとほころぶ眼が、かえって哀しかったり。
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栄養点滴と時々の痛み止め(?)点滴以外は、全ての飲み薬を中止しています。
水が飲めないので服用が無理だということもありますが、薬を服用するたびに痙攣するほど苦しみますから~。
「薬を飲まないほうが調子がいいなんてね、私は薬でひどくなってたんじゃないかと思うくらいです。
呼吸が楽だと食事も少しは摂れるし、そのうち体力も付いてくると思いますよ」。
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こんなポジティブさが、私の気力をも支えてくれます。
病気の夫を支えるべき私が、いつも&何度も支えられてるんですものね。
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昨日頂いたコメントで、げん様が書いてくださった知人の方の言葉。
>緩和療法=最後を待つのではないし、
決してゴールテープを貼られたわけではない。
病気の苦痛が和らぐので気持ちにゆとりが出るし、自分らしく過ごすための手段がこれに切り替わっただけ。
手が施せないから、闘う相手が見つからなくなったからと気持ちを折ったり、無理して抗がん剤で苦しむより、苦痛無くゆったり皆とお話する方が長生きできそうよ
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苦痛なく自分らしく生きるための手段としての緩和療法。
「笑顔で“ありがとう、お先にバイバイ”と逝きたい」と常に言っていた夫です。
医師からの宣告があっても、きっとこの方と同じように考えるに違いありません。
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そして、意識がハッキリしている間は、夫を気遣う私を逆に気遣うのじゃないかしら。
「苦痛に歪んだ顔で献体に行きたくはないですからね」
そんなことを気にする伊達男(あくまで本人の自称)ですから。
夫の望んだ通りに時間が過ぎてくれますように~。
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今日のお昼の病院食は豆腐カニ餡かけ、モヤシとキュウリの酢の物、肉じゃが、リンゴシロップ缶詰。
モヤシは繊維が気になって食べられず、リンゴ缶詰は甘過ぎて苦手。
お粥と1/3と、肉じゃが、豆腐は食べました。
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私は院内のコンビニで“たらことバター醤油の生パスタ”と“1/2日分の緑黄色野菜が摂れるバジルサラダ”(長いネーミング)です。
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胃や食道を失い気管にも癌瘻孔、遠隔転移しても諦めずに頑張ってきました。
それも皆様の応援に力を頂いて励まされてきたおかげです。
夫には穏やかに1日でも長く生きていて欲しいと切に思います。
これからも、最期まで見守っていただけますようお願いします。
富士通Azbyclub『プラチナブログ』殿堂(08・5)入り
改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。
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『女神の料理レシピ』(服部幸應監修)の「鰤料理レシピ」と「各地の女神・男神より(お餅の美味しい食べ方教えて、アイディア5)」にも掲載されています。
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こんばんわ
奥様の夕飯チェック
食べる物食べてますか
旦那様のお食事より奥様のお食事の方が心配です。
体力保つ為にも食べて下さい。お節介なでした。
投稿: とんちゃん | 2011年9月 8日 (木) 22時19分
[笑顔で“ありがとう、お先にバイバイ”と逝きたい]と常に仰ってたのですね。
それ、いいですね。
そういう風に私も思いたいです。
そういう方なら、ば~ばさまが告げようと思われたのもわかります。
ば~ばさまもお体に気をつけて下さいね。
投稿: persian | 2011年9月 9日 (金) 01時46分
「意識のある残りの1分1秒まで、好きな人に囲まれていたい」
「痛みで自分を失うのは嫌」
「ワガママは病人の特権よ!最期にちゃんとお礼をいうからね」
今、緩和ケア病棟にいるごく近い親戚が口にしています。
余命告知の後日、彼女は荒みましたが、旦那さまの献身的な姿に自分を取り戻しつつあります。
じ~じ様の心の奥底、想像の範囲でしか解らず恐縮です。
何があってもご自分の美学を貫かれる、お強い心をお持ちだと信じています。
文才が無い私。
なかなか気持ちをうまく表すコメントが書けません。
お二人を心から応援していることだけでもお伝えしたいのです。
投稿: 立葵 | 2011年9月 9日 (金) 05時35分
ナス、踊っている人と犬の横顔に見えます(笑)
皆さんのコメントを読みながら、私はどんな言葉をば~ばさんにかけたらいいだろうと悩んでいました。
いつもば~ばさんにステキなコメントをいただくのに、私はとんちんかんなコメントしか出来ないし…(笑)
でも、じ~じさんは麻酔を使ったとしてもきっと闘う気持ちを捨てないと思います。
闘うって苦しい治療をすることだけが闘うことじゃないですよね。
どんな試練にも後ろ向きにならず最後の瞬間まで精いっぱい生きた人が勝者なのだと思います。
ば~ばさんは毎日のようにじ~じさんの背中をさすっていらしたと思いますが、タクティールケアというものをご存知でしょうか?
つい最近NHKの番組で知って本を取り寄せ中なので私自身まだよくわからないのですが^^;
「認知症や末期がん患者に対する精神的苦痛の軽減や疼痛緩和の効果が期待されているケア法」と説明にありました。
手のひらで触れることで苦痛を和らげるというものらしいです。
すでにご存知かもしれないし、私自身がどんなものかもわからずにコメントに書くのもどうかと思いましたが^^;
じ~じさんとば~ばさんが優しい気持ちで毎日を過ごせるといいなぁと思って。
youtubeにも動画がアップされていましたよ。
投稿: でんぐりがえる | 2011年9月 9日 (金) 06時57分
はじめまして。ば~ばさんのお料理に惹かれ二年ほどまえから拝見させていただいてました。
そして今、旦那様と病に立ち向かうお二人を見て 自分もできるのか……と考えさせられました。
そんな昨日、母が『肺ガン、ステージ4、余命半年』との診断がでました。
私は何をするべきか 頭が真っ白です。
私には3歳の息子がおり、母は一人暮らしで頑張ってます。
今年の6月に祖母が亡くなり、母の自由時間ができた矢先です。
来週から抗がん剤スタートです。
こんな、私の愚痴を書き込み申し訳ありません。
ば~ばさんのように、シッカリ支えられるように過ごせたら……と思います。
投稿: とらにゃん | 2011年9月 9日 (金) 09時18分
ば~ばさん こんにちは。
暑い日が戻ってきましたね。
ば~ばさん、お身体は大丈夫でしょうか?
しっかり受け止め、希望通りの時間を
過ごされると良いですね。
投稿: チーちゃん | 2011年9月 9日 (金) 10時57分
応援を頂いている皆様
頂くお気持ちは本当に心強いことで、感謝しきりです。
とんちゃん様
大丈夫、食べ過ぎ?ってくらいガッツリ食べて体重が一向に減りません。
persion様
自分のことは自分が誰より把握していたい人なので、隠したことが分かると傷つくでしょうね。
立葵様
確かに最初から心穏やかには受け止められないでしょうが、一緒にそれを乗り越えて平穏に過ごして欲しいと願います。
でんぐりがえる様
お気遣いありがとう、毎日必ず温タオルで体を拭きマッサージをします、特に足の指のマッサージは気持ち良さそうですからね。
とらにゃん様
どんなにか驚かれ嘆かれたことでしょう、あなたやお孫さんの笑顔がお母様の一番の薬でしょう。
これからも、何時でもいっぱい愚痴をどうぞ。
チーちゃん様
気温もですが湿度が高いので蒸し暑いですね、お互いに体調管理しましょ。
投稿: ば~ば | 2011年9月10日 (土) 15時07分