私の結婚指輪を夫に
どんな病気でもそうでしょうが、飲食が出来なくなる苦痛と切なさは『美味しく食べたい』という言葉の真意と、健康でいられる大事さを再確認させます。
普通に美味しいと思いながら食べられること、『美味しく食べたい』と思えるものを作ってあげること・・・誰もが長くそんな生活が続けられますように。
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私たちはちゃんとした結婚式を挙げていません(新婚旅行?もちろん無し)。
友人を招いてパーティーをして、そこで入籍書類に署名、役所に提出。
それでも44年の歳月を共にしてきました。
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指輪交換なんて洒落たことも無かったけど、パーティーの数日前に指輪を作って貰いました。
いま皆様の多くの方の結婚指輪はプラチナ(白金)でしょうか、娘や息子はそうです。
でも、私は金の指輪です。
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ゴールドの不変性が “悪魔から身を守る”とされて、欧米(特にイギリス)では殆ど金が主流です。
白金の方が丈夫ではあるのですが、化学変化に強いのはやっぱり金なのです。
(だから入れ歯も大抵は金ですね)
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ただ、日本でプラチナが結婚指輪の主流なのは、一つには宗教の違い(仏教には悪魔がいない)。
そして結婚指輪の歴史が浅く、金より白金が珍重されて以降のことだから。
そして、白い貴金属のプラチナがダイヤモンドと相性が良いということなどからです。
日本人は婚約指輪に殆どの方が誕生石とは無関係にダイヤを選びますね。
(我が娘、息子もそうでしたが~)
プラチナはダイヤモンドの輝きをより引き出します。
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欧米カブレで金の指輪、じゃ無いのですが、拘ったのは私の亡き母。
と言うか、モダンな父が、その謂れを語りながら母に金の指輪を贈ったらしいの。
それを母が私たちにも押し付けた(?)せいで、何度か「英国でご結婚されましたか?」
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結婚指輪としては、海外ではプラチナより歴史もあり定番なのですが、日本では珍しい金のマリッジリング。
44年の歳月で、すっかり摩り減って模様も無くなりました。
でも、いろんな思い出を纏って、今では単なる指輪じゃなく私たちの歴史!。
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「最近の金相場はすごいわね」「売って、入院費の足しにしたら?」
なんて数日前には冗談も言えましたが~売るなんてことが出来るはずは無いですよね。
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夫は指輪を嫌がって一緒に作らなかったので結婚指輪を持っていません。
悪魔から身を守る金の結婚指輪、私のを外して夫の指にはめてみました。
痩せちゃっても男性は骨太なんでしょうね、薬指には入らず小指に~ピッタリ。
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恥ずかしいなぁ~と言ってますが、そのままはめていて貰いましょう。
いつ急な別れが来るかも知れない、昨日は身にしみじみ思いました。
今日、今のこの数秒も大事なんだと…だから、だからですよね。
魔除け、そう迷信でもジンクスでもいいの。
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今日のお昼の病院食はクリームシチューとコールスローサラダ、パインアップルでした。
マグロ寿司が食べたいと言っていたので、昨日は南マグロの柵を買って帰り、私が2貫だけ握ってきました。
このマグロ寿司を1貫ともう1貫のマグロだけを食べて、シチューも1/3量ほど。
ジョアとパインアップルは私が頂きました。
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私は院内のコンビニから“レンジ鶏蕎麦”とコールスローサラダです。
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胃や食道を失いリンパ節から全身的に転移、声も失って終末の告知を受けました。
それでも皆様の応援に力を頂いて自宅で点滴をしながら頑張っています。
夫には穏やかに1日でも長く生きていて欲しいと切に思います。
これからも、最期まで見守っていただけますようお願いします。
富士通Azbyclub『プラチナブログ』殿堂(08・5)入り
改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。
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『女神の料理レシピ』(服部幸應監修)の「鰤料理レシピ」と「各地の女神・男神より(お餅の美味しい食べ方教えて、アイディア5)」にも掲載されています。
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ばーば様、お疲れ様です。
ばーば様、心、大丈夫ですか?
ワタシ、ちょっと涙が出ちゃいました……
お二人が、あんまりにも良いご夫婦だから
「まだ…まだ…もっと…もっと…!」って…
明日もまた、じーじ様、ひと口でも多く食べられるといいですね
いつもいつも、祈っています
投稿: エイ | 2011年10月18日 (火) 21時45分
おはようございます♪♪
レンジ鶏蕎麦、・・・・・・。
食べたくなりましたよ。
ぜひ、・・・・・・。
いつも、コメント&応援ポチに、深謝です。
応援ポチ♪♪
投稿: siawasekun | 2011年10月19日 (水) 03時16分
あったかい涙がポロポロ。
とても素敵なお話でした。
そしてとてもせつない・・。
金の指輪はお二人にとってのお守りでもありますね。
きっと幸せを呼び寄せてくれると信じています
投稿: 立葵 | 2011年10月19日 (水) 03時45分
指輪にそのような話があったとは
ゴールドとプラチナの違い、宗教の絡み、考え方。
とってもいい勉強になりました。
ばーば様の金の指輪。
きっと旦那様の厄を祓ってくれる手助けをしてくださることでしょう。
私もそうなるよう祈らせていただきます☆
ps 講演会無事行うことが出来ました!
この度は色々と御心配をおかけいたしまい
本当に申し訳ありませんm(_ _ )m
講演会もやり終えたのでしばらくは養生指定校と思います☆
投稿: やまがたん | 2011年10月19日 (水) 07時29分
素敵なお話ですね。小指の指輪。ご夫婦の長い絆ですね。
クリスチャンの世界では、天の国で永遠の命を
与えられるといいます。病も貧富もない世界。
若くなるんですよ。この世での別れは、一時です。
投稿: みどり | 2011年10月19日 (水) 14時48分
金の指輪・・・そんな思いがあるんですね。
そういえば義母の部屋の片づけで出てきた貴金属…
指輪も出てきましたが金の指輪でした。
義姉は貴金属や化粧など興味がないようなので・・
真珠だけ頂いて後は売ろうと思っていたのですが・・・
何だかお守りみたく感じてきてしまいました。
やっぱり持っていようかな~
今の夫はアクセサリーに興味がないので指輪などないので
それを結婚指輪にでもしようかな(*^_^*)
金の指輪…何より強いお守り!!!
応援
投稿: chika0w0 | 2011年10月19日 (水) 23時26分
金の指輪、ご主人の指にはめられたましたか。
恥ずかしがってるようですが、身を守ってもらいましょう。
私、金が好きなので、プラチナより好んで金を買ってきました。
結婚した時は、夫がまだ大学卒業前だったので、義母がエンゲージリングは買ってくれましたが、それも金、そして結婚してしばらくして夫が買ってくれた結婚指輪も金でした。
その後、海外で住んだりした影響もあり、金を買う機会は結構ありましたね。
金の価値は、貨幣価値が変わっても変わらないので、お金で持つよりも金でという考えがある国も多いようですね。
日本では、同じg数でもデザインで値段は違うと思いますが、デザインは関係なく、g数で値段が決まるところもありますね。
金のブレスレッドを買ったら、重さを計られてお金払った事があります。
お二人の思い出の指輪がご主人を守ってくれますように。
投稿: persian | 2011年10月20日 (木) 01時29分
応援を頂いている皆様
いつも優しいお心配りを頂いて本当に嬉しくありがたく思います、感謝!。
エイ様
声が聞き取り難いのでしっかり顔を見て話します、だから声が出ていた頃より向き合う時間が増えたのよ。
siawasekun様
毎日のご訪問と応援、コメントに励まされありがたく思っています。
立葵様
小指に金の指輪をして、ちょっとばかりキザ男風かな、小指を隠してるのよ。
やまがたん様
日本では指輪の歴史が浅いですが、外国ではいろんな意味で指輪の歴史が深く長いですね。
みどり様
神の手が差し伸べられ永遠の命を頂く、そう信じれば怖いものは無いですね。
chika0w0様
石の付いていない金の指輪ならぜひお守りに、心強いお守りになりますよ。
persian様
金を身に付けておけば何処の国に行っても換金が出来るので陸続きの外国では必需品だったようですね。
投稿: ば~ば | 2011年10月20日 (木) 07時29分