お彼岸なんですけど~
美味しく食べられることが健康の証、みんなの『美味しく食べたい』思いが続きますように。
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“お彼岸”のポップに釣られて、花や団子を訳もなく買いました。
夫がどの世に居るか分かりませんが、まずはご近所付き合いってことで~。
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☆葬式もお墓も要らない、今後の医療のために医学生の学習に役立とう。
☆死んだ後は清々しく後を残さずに~出来れば散骨に。
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それが長年の夫の希望で、死の直前でも変わりませんでした。
普段より数段高値の花束を手に、「彼岸だお盆だって特別にするのはあなたの好みじゃないよね~」と分かりつつ買って。
でも~~大勢の流れで自分の生き方を変えることが何より嫌いだった夫の手前、一応は「今までの花が傷んだから~」と弁解もしておきます。
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日本人の土台にある、これらの死生観は、わが日本の生みの親たるあの神々ご夫婦の死別から話が始まります。
愛妻イザナミが死んで、かなりの時間が過ぎても恋しさに我慢しきれなくなって、夫のイザナギはついに「もう尋常では会えません」という約束を破ってしまいます。
そして、覗き見たのは・・・、なんと8柱の雷神が体に付きまとい、ウジの湧いたイザナミの死体。
恐ろしくなってイザナギは逃げ出してしまうのですが、自分の夫に約束を破られた上に恥をかかされたイザナミは、魔物とともに後を追いかける魍魎になります。
結果、イザナギは“黄泉の国”まで会いに来た愛する人から逃れるために、身に付けているもの全てを使って色々な食べ物に変え、追ってくる魔物の足を止めます。
そして、何とか“黄泉の国”の入り口・ヨモツヒラサカ(黄泉比良坂)まで逃げ延びる事が出来ました。
そこで、近くにあった巨大な岩でヨモツヒラサカを塞いでしまったのです。
岩をはさんで、イザナミはどんな思いだったでしょう。
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思ってくれることは嬉しくても、容貌が変わったからと逃げられたら~。
「お前の思いは見た目だけなのかー!」
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漢語で「黄泉」は「地下の泉」を意味し、それが転じて地下の死者の世界の意味となったと言われます。
黄泉比良坂は島根県にありますが、もう一つ黄泉と現世の境界と言われるのは京都の≪一条戻り橋≫。
確かに、其処に行くと体に何かしら怪しき空気は感じますが~。
昨今は陰陽師的ブームで、この辺はパワースポットとして大人気。
日本神話の「黄泉の国」があったところの地“夜見の国“は、もともとは夢の国のことも言われます。
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いろいろと知るにつけ、私が変な画策せずに、夫が当初から望んでいたままに自然に還るようにするのがいいと思えます。
夫がお骨になって、私の双腕に抱かれるまでには時間がありますから、どんな形で迎え自然に還すか改めてじっくり考えましょう。
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他にはラディッシュの塩揉み、筍姫皮と納豆、厚油揚げと新筍など煮物、菜の花芥子醤油。
春告げ魚(鰊)、ラディッシュ、若筍、菜の花…春を揃えてみました。
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夫の思いに酬いるように、元気に生きて行きます。
どうぞ、変わらずに見守って頂けますようお願いします。
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富士通Azbyclub『プラチナブログ』殿堂(08・5)入り
改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。
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コメント
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小さいころにこのお話を読んだ後、すごく怖くなっちゃったり、見た目が変わったからって逃げられた奥さんが気の毒になったり、ものすごく複雑な心境になったのを覚えています(笑)
私が思うに、じ~じさんは天国の中でもかなりハイグレードな場所にいると思われます( *´艸`)
かえるはこの世に残された身体は脱ぎ捨てたお洋服みたいなものだと思うので、ば~ばさんがどんな風にしてもじ~じさんは怒らないと思いますよ。
でも私もじ~じさんと同じように自然にかえるような形を望んでますけど。
お墓の下って電気もついてないし、なんだかムカデとかゲジゲジがいそうじゃないですか(笑)
投稿: でんぐりがえる | 2012年3月22日 (木) 01時22分
夫の両親が亡くなり1年たって感じること…
お葬式や法事は残されたものの為に有るんだ~と。
皆で集まって「もう○○も経つんだ・・」話すと実感となって
体にしみこみます。勿論お供えも毎日思い出す理由。
じーじさんの思いはばーばさんに苦労をさせないようにという
思慮に間違いないので、ばーばさんがしたいようにするのが一番です!
ショックの直後にお葬式なんて普通・・・拷問ですもの
きっと花を替える度に、美味しいものを備えるたびに,
思い出してもらって嬉しくないはずが有りませんもの☆
「だって私がやりたいんですもの!」と開き直ってもいいのでは~?!^^
お土産だって、お買い物だってお供えすると思えば少し楽しくなるでしょうしばーばさんが楽しいのにジージさんが反対する訳無いですもの!!
いつでも応援しています。
投稿: chika0w0 | 2012年3月22日 (木) 02時10分
ば~ばさん おはようございます。
ご訪問・コメントありがとうございました^^
イザナギ、イザナミの話、久しぶりに読んだような気がします。
検体にだされたじーじ様、戻られた時にどのような迎え方をするのか。
どのような送られ方をするのか。
時間はたっぷりたっぷりあるのでじっくり考えられても宜しいかと思います。
投稿: やまがたん | 2012年3月22日 (木) 07時03分
お墓参りをしてきました。
夫は長男だったので先祖のお墓に入っていますが、
我が家は娘2人なので私が入ったら終わりです。
昨年、ご主人が亡くなった知人はお墓を買わない方向に進んでいます。
長男さんがいらっしゃいますが「要らない!」と言われたそうです。
ご主人様と夫が似ている考えだったと思います。
元気なころに検体を希望していましたが何もアクションを起こさないうちに病気になり何も出来なくなりました。
夫はおはぎが大好きだったのに1~2年作っていません
投稿: ベンジャミン(keiko) | 2012年3月22日 (木) 09時08分
ば~ばさん 今晩は^^
命日、お彼岸、お盆、必ずお墓にお参りします。
そういう事をとても大事にする義母なので
欠かす事が出来ません。
夫も、亡き後はお墓に入り
自分が今までして来た様にお参りして欲しいそうです。
新筍の煮物、美味しそうです^^*
投稿: チーちゃん | 2012年3月22日 (木) 23時25分
ば~ばさまのしたいようにされてもご主人さまは怒らないと思いますよ(^^♪
春らしい食卓ですね(#^.^#)
投稿: persian | 2012年3月23日 (金) 05時15分
子どもの頃に聞いていたらきっといろいろ衝撃を受けたでしょうね。
何度かコメントさせていただきましたが、私もじ~じ様・ば~ば様に近い
死生観を持っています。
条件さえあえば臓器提供を希望していますし、遺骨は散骨を・・。
バカ高くて遠い場所ならお墓だって必要ないと思っています。
(夫は長男ではありません)
家族に昔からそう宣言しているものの・・
子どもがいませんし、夫が先に逝ってしまったら、私の遺志は尊重して
もらえるかどうか・・^^;
仏事は今を生きる者のためにあるように思えます。
故人はどんな形をとられても不満はないかもしれません。
別の世界から、ひたすらに現世で懸命に生きる家族の幸せだけを
祈ってくれていると思います。
ば~ば様がじ~じ様を偲ばれる形も、その時の想いのままで良いのでは?
」

お彼岸も。。。
新しい花々に囲まれ、“おはぎ”や“お団子”を召し上がるば~ば様❀❀
「美味しい?甘すぎないですか?
じ~じ様が笑顔でご覧になっていらしたでしょうね。
投稿: 背黒シマネコ | 2012年3月23日 (金) 07時26分
いつも温かなお心遣いを頂き励みになります、ありがとうございます
頭の理解と心の思いが一致しないところが煩悩でしょうか、自分のことなら何も要らないのですがね~
役所の手続きにしても、何日以内に書類提出なんて人情味が無いですよね…自分以外に人手の無い人もいるでしょうに、泣く暇も無い
直後と違って少し冷静に考えられるようになってきましたしね
息子のところも女児2名なのでお墓は不要ですって、夫が思ったように何も残さないのが負担も残さないでしょうね
それぞれの死後を話し合って望むようにしてあげるのがいいですね
仏事などの行事は残された者の癒しですね
投稿: ば~ば | 2012年3月23日 (金) 07時32分
神話は別にして、実際には亡くなると何も無いのでしょう。
いろいろな道具や仏事は残された者の心の癒し、縋るよすべかしらね…死後は好き嫌いが無くなるというのも生きるもののため(甘いものも食べてます)
投稿: ば~ば | 2012年3月23日 (金) 07時38分