死に行く思いを思う
美味しく食べられることが健康の証、みんなの『美味しく食べたい』思いが続きますように。
.
「何が何でも延命を、と仰る方もいますが~」「いえ、“死”に行く時は、じたばたせずスッキリと~」
「最期はモルヒネを使いますが、それでいいですね」「お願いします」
最期告知に、夫は自らそう望みました。
.
そして多量の血を吐き続けた日「Tさん、楽になるお薬を使いますよ」
そう言った医師に「お願いします」と頷いた夫…楽になる薬がモルヒネだと確実な認識があったのでしょうか。
.
私も、息子も…たぶん誰もが夫から望んだことだと思い込んでいます。
でも~~モルヒネを打ち続けているのに、まだ「おしっこが~」と起き上がろうとした夫は自分が“死”に向かっていると認識していたのでしょうか。
打たれている薬がモルヒネだと、ちゃんと自覚出来て「楽になるお薬です」に「お願いします」と言ったのでしょうか。
.
何をしても助からない命だったでしょうし、苦しみ少なく逝かせてあげたいと思ったことには変わりないのですが~。
.
あの冷静で強い気持ちを持ち続けた夫のことですから、何もかも承知で覚悟して「お願いします」と言ったのだと疑いもしなかったのですが~。
.
もし、夫が「楽になりますよ」の薬の意味が、モルヒネじゃなく、単に苦痛軽減の薬だと思って「お願いします」と言ったのだとしたら…。
.
冷静になるにつれ、日が経つにつれ…楽になる薬=死に至る薬だとはっきり認識していたのか気になります。
.
どのみち結果は同じなのですが、死を告げられそれを迎えるにあたって自分で薬を受け入れた夫の心中はどんなだったのでしょう。
,
**************************
他には油揚げと昆布巻と姫竹の煮物、もずく納豆、菜葉の胡麻和え、薩摩芋と水菜のマヨサラダ。
.
夫の思いに酬いるように、元気に生きて行きます。
どうぞ、変わらずに見守って頂けますようお願いします。
♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:
富士通Azbyclub『プラチナブログ』殿堂(08・5)入り
改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。
♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:
« 老いの中の怖さ | トップページ | 桜はどうかいな »
じ〜じ様のなによりの願いは、ば〜ば様のこれから先の人生が何事もなくと思ってらっしゃったから、薬の事は理解してらしたと思います。
おトイレに行く気力体力が、どこから来るのでしょうか
、あの時のblogのタイトルがから変更になった時、もっと勘違いしました。
無事だったんだと…それが違って
これから自分が傍らに居れない事が判るから、苦しむ自分の病状で、ば〜ば様をこれ以上と…考えての判断だと。
辛い、キツい、苦しいを言わないじ〜じ様は、自分が楽になる事は後回しだったと思います。
ば〜ば様の診察が控えてたあの時。
思い出して書いてて(涙)。
投稿: とんちゃん | 2012年4月17日 (火) 20時34分
ばーば様
私もあの時の事を思い出します。
「楽になる薬にしますからね」
そして「今夜は泊まれますか?」と主治医の言葉に
一瞬考えました。
個室になり、看護婦さんから 再び
「今夜は泊まれますか?」との問いに
思わず「危篤なのですか?」と言葉を返しました。
唖然としてしまったあの時!
夫も私もまだ死は意識していなかったのです。
何か・・・
もう少し丁寧な説明と言葉があっても良かったような気がします。
投稿: りこぴー | 2012年4月17日 (火) 23時07分
確かに楽になるお薬と言われるとどっちにもとれる気もしますが…
じ~じさんのこと、それは承知して覚悟の上だった気がします。
ば~ばさんの腰が限界に来ていたことも、自分の命の灯があと少しだということも全部承知していたと思います。
おしっこが~っていうのは、実は私の祖母も最後の日の前日までそうだったんです。
痴呆になっていながらも、自分でトイレへ行って誰かを煩わせたくないという意志から、動けなくなってもトイレに行かせてほしいと懇願していました。
じ~じさんもかえるの祖母もプライドがそうさせていたんでしょうね。
投稿: でんぐりがえる | 2012年4月17日 (火) 23時29分
おはようございます♪♪
死に行く思いを思う、・・・・・・。
詳しい説明から、伝わってきました。
楽になる薬がモルヒネ、・・・・・・。
ご紹介、ありがとうございました。
昨日も、コメント&応援ポチに、恐縮です。
応援ポチ♪♪
投稿: siawasekun | 2012年4月18日 (水) 01時13分
ばーばさん おはようございます。
ご訪問・コメントありがとうございました。
末期のがん患者は苦痛に苦しむと親からも聞いておりました。
痛みを和らげてあげることはとっても大事なことだと思います。
楽になれる薬、言葉で表すには簡単ですが
実に深い意味があるんだな~と改めて考えさせられてしまいました。
投稿: やまがたん | 2012年4月18日 (水) 07時13分
ばーば様、こんにちは。
楽になる薬を使いますか? という問いかけは、ご本人に意味が伝わったと認められるまで、繰り返されるはずです。
じーじ様は、その意味をお分かりになっていらしたと拝察いたします。
逝く道にあっても、認知力を失われた状況にあっても、きっちり生活されてきた方は、最期まで下の自律を保とうとなさいます。
それがご自分にとっての当たり前である、ごく自然な思い込みが、古い記憶にあるからでしょう。
それ故に、ベッドからの転落や、失禁を認めず介護者と争いになる等の状況がおきがちです。
自律していたい…その強い気持ちであることを、後始末をされる大変な気持ちのご親族に、わかっていただけたらと願います。でも、共に暮らす家族には、認めがたい現実ですね。切ないことです。
水曜日、楽しいお出かけでありましたように。
ばーば様。自らの暮らしがあるとはいえ、お子様方にとっては、お母様です。
じーじ様を思い返して、寂しさがつのる時には、お子様方とそんな気持ちを、わけあうことがあってもよいのでは。
各々が自分で暮らしていられる日々なら、気持ちを吐露しても、お互いに尊重しあって、お話ができるのでは、ありませんか。
お父様の話をしたいと、お子様だって思っていると思います。そうしてお母様にも甘えたいと、思っているときも…。その距離を少し縮めてみられませんか?。
いくつになっても、逝ってしまった人は恋しい。それを分かち合えるのは、共に暮らした記憶をもつ家族であると思います。
お大切に。さしでたことを申しました。
投稿: 過労死予備群 | 2012年4月18日 (水) 17時41分
ば~ばさん 今晩は。
連日続く痛みに耐える義父の姿・・・
医師からの提案に、夫は
「モルヒネしてください」とお願いしました。
高齢でしたしね、それでも、辛い選択でした。
仙台もとうとう桜の開花宣言が出されました。
でも、今度の日曜日はどうやら雨降りらしいです。
平日に出かけられないから、焦ります~^^;
投稿: チーちゃん | 2012年4月18日 (水) 18時55分
去年のあの頃、ば~ばさまのブログでモルヒネの事を読んだ時からこの事は思っていました。(モルヒネを使うという事は初めて知ったので)
極端な話、「モルヒネを使いますよ」「はい、では、これでお別れです。いろいろありがとう。さようなら」という感じなのかしら?辛すぎる・・・と。
ご本人、最期はモルヒネを使う事は承知していても、実際に、その時、楽になるお薬を使いますと言われて、それが単に楽になるのかモルヒネだと思っていたのかはわかりませんよね。
私だったら、単に楽になるお薬だと思いたいです。
先日、もずくを何と合わせようか?と思い、納豆?と浮かんだのですが止めました(^^ゞ
今度試してみます。
投稿: persian | 2012年4月19日 (木) 04時23分
経験をされた方。
病の辛さ、死への恐怖と闘う病人を、最期の最期まで勇気づけ見守る家族の方。
苦しみや哀しみの根っこの部分は同じだと思います。
故人と意志の疎通が出来た最後の時の記憶。
あれは正しかったのかな?
自分の思い込みで創られたものじゃなかったのか。
あの時、あの人は何を望んでいたのか。
私はそれをちゃんとわかってあげられたのか・・。
どんなことをしてあげられても、きっと疑問や後悔は残るのでしょうね❀
じ~じ様の最後の『楽になるお薬』のお話。
私もじ~じ様はきちんと把握されてのことだったと思います。
ば~ば様のことを一番にお考えの上、ご納得されていらっしゃったと・・。
いつかご紹介くださった、じ~じ様の『辞世の句』。

また拝読させていただきました。
その時・その後のじ~じ様のご心境は如何ばかりか・・。
胸がいっぱいです
投稿: 背黒シマネコ | 2012年4月19日 (木) 05時14分
確かにこの数日、13日の整形外科診察で「進行を遅らせて痛みを和らげるだけで回復・改善の見込みは無い」と言われて、急に不安になり先々が心配になりました。
実はこの半年、何をしても腹の底から楽しいとか嬉しい、幸せと感じる日々は無くなり、まだまだ折れそうな心を自己叱咤して過ごしています。
あまりに涙の出る夜は夫の遺影を見ないように伏せたり、逆にCDをかけ続けてとことん泣いたり…いっそ折れたいと思ったり。
PCに向かい“うだうだ”をBlogに書くことで少しは自分が紛れるのですが、それで皆様方にこんなにご心配をおかけして配慮が足りなかったと反省します。
ご心配をおかけしたことを皆様方にお詫びしますとともに、こんなにお気遣い頂いていることが改めて深く身に沁み、心からありがとうと申し上げます。
皆様、ごめんなさい…そして本当にありがとう
。
投稿: ば~ば | 2012年4月19日 (木) 08時17分