献体して良かった
美味しく食べられることが健康の証、みんなの『美味しく食べたい』思いが続きますように。
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最近、いろいろなことが吹っ切れて改めて思うんです。
どんなに可愛かったペットも、街中で車に引かれた動物も…そして人間も、みんな同じ動物。
轢死した狸はゴミで、人間だけは…と言うことは無いのです。
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命が無くなれば、動物はみな同じ…捨て置かれればゴミ、腐って朽ちていくのですものね。
共に暮らして情が移るからそこに切ない哀しい涙が出るのですが、無関係なら薄情に居られます(それが当たり前の感情でしょう)。
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ならば、共に過ごした思い出や情愛はどう処理すればいいのでしょう。
「現世には魂も冥界も存在しないが、愛した者の心中にのみ逝った者の冥府がある」
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名僧でも無い、ある作家の世界観からの言葉ですが…この言葉が私の全てになりました。
想い出は大事だし、思い出すことも大事ですが、死者そのものに拘ってはいけないのですね。
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献体に行った夫の体は、きっとそのまま保存されていると思うから、吹っ切れずにいたのかも知れません。
でも、高級牛が大事に保管されているのと同じ、何かしら医療の役に立たんと保管されてる限りは“ゴミ”じゃないんです…大事な実習材料?。
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願います!!。
どうぞこれから病気に苦しむ人を救う学生たちが、彼の遺体から何かを学び取って活かしてほしいと。
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そして、多くの学生に何かしらの学習を得て貰って、スッキリと返骨式に迎えに行きたいと。
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怪我の夜から1週間が過ぎ、傷が治ってきたのでしょうか縫合の引き攣り痛と痒みが出てきました。
ただ、まだ管を抜いた後の穴は滲出口として開いたままなので、気分的にはイマイチ。
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シャワーで流すたびに、この穴からお湯は入るのか入らないのか不思議を観るように見つめちゃいます。
縦と横の合致点だけ縫合の糸が飛んでいるのが変…お裁縫なら失敗作ですよ(「角を綺麗に仕上げなさい」って減点されそう)。
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今夜は牛筋と角コン煮、牛筋は圧力鍋で下拵えしたのでトロットロ。
他にはヒジキとさつま揚げ炒め、ニラの生姜ポン酢、メカブ納豆、アボカドとレタスのレモン汁。
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夫の思いに酬いるように、元気に生きて行きます。
どうぞ、変わらずに見守って頂けますようお願いします。
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富士通Azbyclub『プラチナブログ』殿堂(08・5)入り
改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。
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ば〜ばさまのブログに初めてコメントさせていただいた時のことを思い出してしまいました。
当時子どもたち二人は医学生でした。それまでご主人さまの闘病とそれを支える奥さまの献身に、どうコメントしてよいやらわからないまま無言でエールを送らせていただいていました。そして、ご主人さまの献体の記事。子どもたち二人が、2年生の時、解剖学実習で献体から多くを学ばせていただいたことを思い出しました。
娘は「この間まで、ふつうに暮らしていたおばあちゃんだったと思うと、メスを入れる時も痛くないように、痛くないようにとそうっと入れるんだ」といつも言っていました。そして、実習の最終日、解剖班のメンバーでお花を差し上げてお別れしたそうです。本人は「いい医者になるからね、ありがとう」と申し上げたと言っていました。
また、息子はいつも「その後の専門科目の勉強も、現場での手術の時も、解剖実習がすべてのベースになっている」と言っています。私も、その時がきたら献体するつもりでいます。
じ〜じさま、本当にお疲れさまでした。改めて敬意を表します。
投稿: じゅんこ | 2012年8月18日 (土) 23時54分
献体して良かったですね。
きっと医学の役に立ちますよ。
娘が足を怪我した時、しばらくすると、中から硬い透明のものが飛び出して来ました。
息子が小さい頃、転んで、その後消毒はしてたのですが、しばらくすると、中から何かが・・・。
尖った石ころだったのです。
必死で取り除きました。
それを思い出し(後で考えると病院でちゃんと処置してもらってるのでそんな事はないと思いましたが)「残ってたガラスだ」と思い、これも必死で引き抜こうとしていました。
痛かったでしょうね。
抜けないものを抜こうとしてたのですから。
それは、中を縫った糸でした。
溶ける糸だったのに、なかなか溶けなかったのかな、詳しい事は忘れてしまいましたが、必死で抜こうとしてた事を思い出します。
傷の縫い目はどうせ抜くし、綺麗に仕上げようとは思わないんでしょうね。
私の帝王切開の時の傷は、痕が残りにくいようにと、クリップのようなもので留めましたが、結局その後、傷が開き、膿と一緒に脂肪も押し出したので、ひどい傷痕になりました(>_<)
投稿: persian | 2012年8月19日 (日) 11時36分
亡骸は脱ぎ捨てた洋服と同じとは思うのですが、私は狸でも野良ネコでもなんども後続車にひかれ続けることを考えるとなぜか放っておけません^^;
高速ではどうしようもないですけど…
よく考えたら痛くもかゆくもないはずだから無駄なことなのかもしれないですけど…
菜園の近くで生まれて数カ月の小さな子猫が轢かれていました。
うちは何のためらいもなくその子を菜園の脇に埋葬したのですが、その話を聞いた隣の人は驚いた表情でした。
その人は小さな子猫が轢かれたことを知っていながら、ゴミというより汚らわしいもののようにみていたようで…
いつの間にか亡骸がなくなっていたのでうちに聞いてきたんですけど、いろんな考えの人がいるものですね。
ば~ばさんの場合は一連の儀式がなかったせいでどこかでじ~じさんが成仏できないような気がしたり、ば~ばさんご自身の気持ちの整理がつかなかったのかもしれないですね。
でも自然界の食物連鎖の中で肉食動物に襲われて食われた動物がお経もあげてもらえないから成仏できずに彷徨うなんてことは聞いたこともないし、遺骨はお経をあげてお墓に入れなければ成仏できないみたいな話はいつの間にか日本の風習の中で植え付けられたものだと私は思います。
未だ津波で行方のわからない方のご家族はいたたまれない気持ちもあるでしょうが、強い恨みなどを残した人はともかく、どんな人も動物も亡くなれば苦しみから解放されて成仏出来るのだと思います。
そして生前愛された人の中でいつまでも想われていることが何よりの供養になるのだと思います。
ば~ばさんがそんな気持ちになってくれてよかった!
じ~じさんの身体は自然へ帰る前に有意義に使われてそのあと自然に帰るんですね。
よく考えたら亡くなった後ってまるで流れ作業のように事が進んでいきますが、そんな選択肢があることも知らずに荼毘に付される方が多いのでしょうね…
↓そういえば生理食塩水っていつの間にか薬局で買えなくなってしまってすごく困ってます(ー'`ー;)
投稿: でんぐりがえる | 2012年8月19日 (日) 16時42分
遺体を迎えに来てくださった方たちも丁寧でしたし、一緒に見送ってくれた医師や看護師たちも「ありがとうございます」と送り出してくれました。
最期に何かお役に立てる、それは夫の望みであり、彼の生き方を締めくくるのに相応しいことだったと今更に思います…お子達の活躍に期待します
私の帝王切開は殆ど傷口が分かりません、幸いでした~~今回はスパッと切れたのじゃなく崩れた傷なので痕が残るのは覚悟しています
災害で遺体が見つから無い人達を思えば、私は時が来ればお骨が抱ける…幸せですね~~ただ日本(主に仏教)の死生観は残される者の重荷が大き過ぎます
投稿: ば~ば | 2012年8月19日 (日) 18時19分