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2013年2月 1日 (金)

あなたの椅子で

chairmemo美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きていきたい。

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夫が末期の10ヶ月は、入院からたまに帰宅できても、結局は病院に居るのと同様で横になれず、いつも座位のまま、お気に入りの椅子か背を立てたベッドで過ごしていました。

彼の亡き後、ガムシャラに早々と始末した他の物に比べて、なぜか捨てられずにいた大きな椅子。

大きくて邪魔なんですが、どうしても捨てることが出来ない“彼の場所”。

末期に家に居た時の彼は、ベッドに居るよりずっと長い時間をこの椅子で過ごしていましたもの。

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痩せきった体が冷えるので一匹革のムートンを敷き、厚手カシミアの肩掛け…さすがに夏場はリネンに替えましたが、昨暮はまた同じように。Rimg0003

そうしてセットはしても、私はこの椅子に一度も座ったことが無い…座れなかったのです。

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月命日の1/30日夜、初めて彼の椅子に座ってみました。

いつもの自分の椅子からの視界とはまるで違う視界…狭い部屋なのに、角度が違うだけで我が家の別世界が見えました。

この椅子のこの角度が彼がずっと見ていた我が家なんだなぁ~。

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本当に狭いながらも、私の椅子からみる視界とはまるで違う我が家の風景。

彼の椅子に埋もれるようにしていると心身が温かさでいっぱい…ムートンのせいだけじゃないでしょう、心地良い眠気を誘われそう。

何だか、ホッとしました…15ヶ月経って、一つ踏み出せたのかな?。

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あれから寝る前の1時間ほどを彼の椅子で過ごすことにしました。

心地良さついでに、彼の椅子でCDを聴きながらナイトキャップのワインとチーズ。

ふと、このままこの椅子で眠ってもいいかな~なんて思って。

気持ちいいのに温かな涙が止め処無く溢れてきたりします。

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※コメントは非公開で保留の設定ですので、直ぐには反映されませんがご了承ください。

また、悪戯や悪意のコメントは削除させて頂きます。

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また、“非公開で”の連絡や報告も書き込んでくださいね。

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強い思いで末期を生きた夫の思いに酬いるように、元気に生きて行きます。

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コメント

良かったですね。
私もウルウルしてきました。

少しずつ前に進んでいらっしゃるようで安心しました。
体調はいかがですか?

ひとつ、またひとつ......少しずつ小さな丘を越えながら歩んでおられるようすに少しホッとしています。

私は娘と行った場所になかなか足を踏み入れることができません。待ち合わせた駅や建物の入り口、お店等々。でも何かの折に思い切って立ち寄ってみたり、立ち寄らざるを得なかったりすると、大きなエネルギーを使いますが、それでも小さな丘を越えたような気がします。

昨日は春の陽気でした。あら♡と思ったのも束の間、またまた冬に逆戻り。気候不順の折、どうぞご自愛下さいね。

そうですね・・・少しづつ踏み出しているのだと思いますよ
そのうち絵手紙もアップしてくださいね(*´∇`*)
楽しみにしています♪

heart応援を頂いている皆様

shineMONA様、shineMOM様、shineじゅんこ様、shineプチトマ様


pencilいつも応援、コメントをありがとうございます。

想い出の品や場所には懐かしさや切なさがあり過ぎて触れるのもツライことがありますが、こうして少しずつ切なさより懐かしさの秤が重くなっていくのでしょうね。

いつかは何もかもが懐かしく温かな想い出になればいいなぁと思いますconfident

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