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2013年4月 1日 (月)

Good bye my doctor

bullettrainmemo美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きていきたい。

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Ts3v005900014/1日、私の目をまっすぐ見て「今日でお別れ、元気でね」。

エイプリルフール………そう思いたかったけれど。

いろんなことで頼っていた外科の顎鬚医師が遠くの関連病院に転勤しました。

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ずっと診て貰える…何の確証も無いのに、なぜかそう思い込んでいたのです。

夫の闘病を当初から最期まで診て知っている人…末期のことでは私以上に知っていることもあったし。

夫は「私の命はTさんに委ねた」そう言って、その思い通りに穏やかに逝きました。

息子より若いだろうT医師に、夫も私も頼り切っていたし、彼もどんな些細な症状でもちゃんと診て聞いて相談に乗ってくれていました。

だからこその信頼関係があったと思っています。

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夫のことを「忘れられない人」と言ってくれた彼は、たまたまイニシャルも夫と同じ。

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夫の病を一から十まで知っていていろんな施術をしたから、時には私の処置をしながら思い出も話してくれたし…。

夫を診て、そして私を診てるから…私のことも単なる外来患者のTさんでは無く「Tさんの奥さん」。

だから他科に行く時も、廊下で会えば「どうしたの?、何処が具合悪いの?」

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外科では夫が逝ってからも、私を診るのはT医師と誰もが納得していたようでした。

だから診察受付書を出すと、特に指名や予約が無くても彼の診察室に通されましたし。

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昨夏の私の足の怪我、腹部の粉瘤摘出など…夫の受け持ち医から私の担当医になって通算2年9ヶ月。

「Tさんの後に奥さんを診るなんて…もう外科とは、というか病院とは縁を切りな」

なんて口は悪いけれど、処置の後はいつも「大丈夫!」って背をポンと叩いてくれました。

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「冷えないように股引を穿きなよ、今は薄くていいのがあるんだから。

ほら、俺なんかとっくに穿いてるし」…“俺”なんてタメ口は、他の患者さんには言いません。

「俺のオヤジも腰痛で…」なんて家族の話も、きっと私だから気を許した?。

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私は、私の傷痕の処置をする彼の手指に、夫が命を託した“夫の最期の息遣い”を感じていたのかも知れない…そう思うことがありました。

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「独り暮らしなんだから無理しないで、Tさんの分も長生きしてね」って差し出された手。

握ると、細くて長い指は思ったより力強くて、なんだか急に寂しさを感じました。

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私を外来患者のTさんでは無く、逝ったTさんの奥さんとして診ていたT医師。

「どんな症状でも直ぐに言ってきてよ」と丁寧に聞いて元気づけてくれたMy doctor。

夫の最期を知ってる人、夫の息遣いを思い出させてくれる人が居なくなります。

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無性に寂しい…。

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※コメントは非公開で保留の設定ですので、直ぐには反映されませんがご了承ください。

また、悪戯や悪意のコメントは削除させて頂きます。

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また、“非公開で”の連絡や報告も書き込んでくださいね。

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強い思いで末期を生きた夫の思いに酬いるように、元気に生きて行きます。

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コメント

今晩は。いくら頼りがいの有る医者でも所詮医者自分が病気にならなければ会う事はないでしょう・・・ウフフ
でもご主人と重なった思い出は切ないですね。
何て表現力も無いのに又、変なコメント書きました。

ご無沙汰しております。
信頼している医師がいなくなるのは、とても寂しく不安ですね。
じ~じ様との思い出も沢山あるから尚更ですね。
新たに医師がいらっしゃるのでしょうか……
私事ですが、末期の肺ガンの実母。
最近、かなり痛みが強くなり薬が効かなくなってきました。
本人は気丈に仕事しています。
たぶん近々、入院すると思います。
とても、とても不安です。

ば~ばさん おはよう^^
信頼し頼りにしてた医師がいなくなる
それは心許なく寂しい事だと思います。
ご主人様との闘病生活がその医師と共に・・・
想いが沢山あるものね。

今度担当になる医師が良い方だと良いですね。

夫を診て下さった信頼できるお2人の医師ですがもうその大学病院にはいらっしゃいません。
おひとりは引退、おひとりは望んで他の病院に行かれましたが月1でいらっしゃる日に私は年に1回検査を受けに行きます。

ば~ばさんと同じ気持ちです。
夫の最期を看取って下さった医師です。

出逢いと別れ・・・
今では痛切に感じます。
流れはひと時も留まらずと知りながら、心の歩みが遅くなる。

heart応援を頂いている皆様

shineみかん様、shineとらにゃん様、shineチーちゃん様、shineベンジャミン(keiko)様、shineMONA様


pencil応援、コメントをありがとうございます。

命を賭けた付き合いから生まれた信頼、気の置けない医師が居なくなることは心細いものですが、こういったことも大学病院なら仕方のないこと。

転勤先での更なる活躍を祈るのみですconfident

とらにゃん様、お母様はツライ時期に入りますね…安らいでご一緒に過ごされますお時間が少しでも多くありますように祈っています。

あれっ。
またコメントが入らなかったみたいです。

私は手術をしていただいた府立大学の先生が独立されたのでボの病院に付いて行きました。
でも、その先生が亡くなられたので、今は違う病院のその先生の後輩の方に見ていただいています。
信頼できるか、どうか?
まだそんな状況になっていないので、よくわかりません。

pencilMOM様
医師との信頼関係…心を開けないと命を預ける気になれないですものね、癌要観察状態になって「いざとなれば彼が居る」と思っていただけに心細いですthink

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