« 切り替えの早い人 | トップページ | 自治会主催バスツアー »

2013年11月 7日 (木)

吾亦紅(われもこう)

maplememo美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きていきたい。

.

Rimg0003_3

夏から初秋、“紅”を名乗る花々が競って咲きます。

.

紅花から百日紅、千日紅…紅空木や紅虎杖もかな。

紅要黐(モチ)とか紅合歓、紅花沢桔梗や紅サルビアなどなど結構ありますね。

.

そんな花々の咲き終わる晩夏~秋に、名前で存在を主張するのが“吾亦紅”。

我も亦(また)紅なり…小さくて目立たないけれど、その名には自負にも似た誇示が感じられませんか?。

.

.

“吾亦紅”は、日本の山野では殆ど普通に見られる多年生の植物です。

夏から秋にかけて茎の先端に小花がたくさん集まった小指ほどの卵形の花穂を付けます。

花は渋い赤色…でも実は花びらに見える部分は萼(がく)で花びらは退化しているんですって。

.

小花を穂状に付ける植物の場合は、下から先端へ向かって咲き進むものが多いのですが、吾亦紅の場合は先端から下に向かって咲き進んでいきます。Rimg0007

吾亦紅の根はタンニンを多く含むので漢方では止血薬などとして使われるそうです。

.

「ワレモコウ」の漢字表記には吾亦紅の他に我吾紅我毛紅、そして吾木香などがあります。

それぞれに諸説があリますが、私は「我も亦(また)紅なり」と“紅としてありたい”思いをこめて名づけられたという説を支持したいですね。

.

.

たかが花の名、と言ってしまえばそれまでですが、先人にも同じ思いの方は多かったようで。

兼好法師が書いたとされる随筆『徒然草』(いえにありたききは139段)には

「くさは、やまぶき・ふじ・かきつばた・なでしこ……あきのくさは、はぎ・すすき・ききょう・はぎ・おみなえし・ふじばかま・しおに・われもこう・かるかや・りんどう・きく・きぎくも・つた・くず・あさがお。

いずれも、いとたかからず、ささやかなる、かきにしげからぬ、よし」と。

.

俳人・高浜虚子もまた、ひそやかな花として、また、名前の由来を、「我もまた紅」として

われもまた 紅なりと ひそやかに  

と詠んでいます。

.

.

古代から無垢の白と紅とは、何かと謂れを持つ色でした。

とくに中近東・エジプトを経て渡来した紅花の花弁にわずかに含まれる赤色色素は、魔を祓う神聖な色とされ、神事や化粧に用いられてきました。

「紅を注す」と言う紅の赤は、女性の通過儀礼や年中行事に使われた特別な色…血の巡りを良くする作用があると信じられ口紅や頬紅だけじゃなく腰巻や襦袢にも使われてきました。

.

また、「紅は園生に植えても隠れなし」と“すぐれた者は、どんな所にいても目だつ”という喩えもあるくらい。

.
吾亦紅も目立たないけれどシッカリ自己主張。
小さな花に思いを託した人々は多かったようですね。

.

**************************

※コメントは非公開で保留の設定ですので、直ぐには反映されませんがご了承ください。

また、悪戯や悪意のコメントは削除させて頂きます。

.

また、“非公開で”の連絡や報告も書き込んでくださいね。

.

強い思いで末期を生きた夫の思いに酬いるように、元気に生きて行きます。

« 切り替えの早い人 | トップページ | 自治会主催バスツアー »

コメント

吾亦紅は名前も花も大好きです。
咲き終わった苗でしたが今年買いました。
なんだか枯れているような気がしたのですが、一応来年まで様子を見ることにします。
だんだん少なくなっていく庭の花。
冬の庭はとっても寂しくなります。

今は、菊ばかり・・・
亡くなられたご主人に供えるという友人に、花束にして差し上げました。
吾亦紅は菊には合わないけれど、野の花に加えると素晴らしいアクセントになりますね。(o^-^o)

ほぉ〜! ほほぉ〜!! 賢くなりました!

ひとつの花にも、長い歴史とたくさんの人たちの思いがあるのだなあ、と改めて思いました。そうですよね、私たちが生まれるずっと以前から、その種類、その花は存在するわけで......

学生に関わる仕事をしている私、何かの折に余談として披露しようかな〜なんて思いましたが、所詮つけ刃。何だか薄っぺらくなりそうなのでやめておきます ^0^

こんにちは、ばーばさま。
タイムチェンジがあってから、体調をくずしたようです。
なんだか、周りは病気の人が多いですよ。
で~私は復帰です。ご心配をおかけいたしました。
バラを引き立てるお花、「われもこう」というのですね。
確かに、言われて見なければ、見過ごすお花かもしれません。
けど、漢方の薬にもなって、歴史のあるお花。
見方を変えれば、ここにも美がある。そんな存在なのでしょうか。

華やかな花ではありませんが秋そのもののように見えます。

ワレモコウに漢字がいくつもあるって知りました。
ば~ばさんに書いて頂けて良かったですね。
有難うございます。

何故かワレモコウと水引草が私にとってはお友達のように思えます。

heart応援を頂いている皆様
いつもありがとうございます、風邪を引いている方が多いようです、体調管理でご自愛をconfident


pencilMOM様
コメントをありがとうございます。

根が付けば来年は楽しみですね、冬は草引きの手間も減りますが花々も少なくなりますねsmile


pencilMONA様
コメントをありがとうございます。

ベランダの食用菊がそろそろ、あと花はいまベゴニアやシクラメンだけですhappy01


pencilじゅんこ様
コメントをありがとうございます。

植物が自ら名乗るわけじゃなく、人が付けた名ですが、目立たずとも「我、此処に在り」との思いを花に重ねる人が多かったのでしょうね。


pencilみどり様
コメントをありがとうございます。

目立ちはしないけれど薬にもなる赤い花、ひけらかさずとも能ありの美学でしょうかconfident


pencilベンジャミン(keiko)様
コメントをありがとうございます。

吾亦紅や水引草に親しみを感じる…keikoさんも派手に目立たずとも誰にも好かれるタイプ?happy01

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 切り替えの早い人 | トップページ | 自治会主催バスツアー »