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2014年3月10日 (月)

泣くために

book美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きていきたい。

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読みながら、堪え切れずに泪、さらには嗚咽していました。

洟をすすり上げ、それで間に合わず何枚もティッシュを引っ張って。

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この作家の本は、数えきれないほどと言っていいくらい読んでいます。

『とんび』や『ビタミンF』などは話題作として興味深く、『Long' Long ago』や『見張り塔からずっと』も楽しめました。

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そして『きみ去りしのち』と出会った時は…夫を亡くした自分を重ねてしまって。

心乱れ、号泣しまくって泣き疲れて浮腫んだ顔で朝を迎えたほどでした。

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夫が逝った“その時”の状況は克明に覚えているのに…感情喪失で自分のことは何も思い出せません。

その二晩ほどは眠ってないはずだし、食事どころか水分も摂った記憶は無いし…泣くことすら出来なかったと。

(TVドラマのように「Yさん、死なないで、イヤ~!!」と叫んでたら違ったのかな~??)

全ての感情が胸の奥に重石で抑え込まれたような、澱みの病葉がクルクルと同じ場所を渦巻いているような…。

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そんな胸の奥に溜った悲しみ・悔しさ・寂しさなどが一気に溢れ出るように泣いていました。

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この『その日のまえに』のタイトルを見た瞬間に「きっとまた泣く」と予感。

でも、心の何処か深い所に「泣きたい」…そんな吐き出したい泪が溜っていたのかも。

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私にとっての、と言うか夫の“その日のまえ”が蘇るのは確実でした。

忘れることの出来ない日々のツラさを、わざわざ求めることも無いのに…。

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気持とは裏腹に、手は本を持って足はレジに。

5編の“その日のまえ”と1話の“その日”、そして最後に“その日のあとで”の連作短編集です。

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最初の話の半ばから嗚咽が洩れ、泪で文字が翳み、なんど本を伏せたことか。

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瞼を閉じると、夫と私の“その日のまえ~その日その日のあと”が走馬灯のように流れて。

夫婦の片割れの持っていきどころのない感情…それでも生きていかなければならない日々の中で、少しずつ心を宥めてきたのです。

ちゃんと泣ける自分を取り戻すために、心の底に澱のように溜ったモノは流しましょう。

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本を読んで「貰い泣き」してるんだと心を納得させ、宥めて抑えてきた泪を解放。

ページを繰る毎に泣きましたが、『きみ去りしのち』の時ほど乱れず、穏やかな泪だったと思えます。

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3/11日、東北大震災で犠牲になられた方々、被災者された方々を思い、我が身を謹んで静かに過ごします。

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※コメントは非公開で保留の設定ですので、直ぐには反映されませんがご了承ください。

また、悪戯や悪意のコメントは削除させて頂きます。

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また、“非公開で”の連絡や報告も書き込んでくださいね。

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強い思いで末期を生きた夫の思いに酬いるように、元気に生きて行きます。

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コメント

そうですか。
私には、その本を読む自信はありません。
両親やわが子たち。人の心の傷とは、自分のだけが
痛さをしるもの。流す涙で、心の痛みも流れるなら
いくらでも流したい。しかし~ばーばさま。
私は、この世から去っていった御霊の分までも
どっこいしょと背負って生きるのです。
ご主人も、奥様のそんな姿を望んでいますって!
前に進みましょう。ご一緒に!

偶然です。
今日書店でこの本を手に取りましたが、帯を読んで置きました。
きっと泣くに違いないから。
辛い時は私もわざともらい泣きをします。
哀しい映画、本、音楽を聞いて静かに泣いているはずが最後は号泣することもしばしば。
すっきり忘れたりできないけれど、確かに涙の効用を感じます。

私は叔母のことを決して忘れません。
いい時のことも嫌だった時のことも含めて、今では少しは叔母のことが理解できる年齢になってきたのだと思います。

悲しみの乗り越え方は人それぞれ。
ご自分の心のままに、そしてお迎えの時にはじぃじ様に優しく微笑んでさし上げてください。

19日に羽田に着く娘を迎えに東京に行きます。
行きは一人で新幹線で、帰りは4人で空の旅です。
最近飛行機事故が多いので、心配でたまりません。
何しろ人並み外れた心配性の小心者ですからあ。

私も人前では感情を押し殺してしまうタイプなので長く引きずります^^;
感情を素直に出せる人がうらやましくなります。

私はきっとこの本を読むのは無理です^^;
嫌な記憶はずっとふたしたままでいいかなと思ってしまうから。
でもば~ばさんが感情とは裏腹に突き動かされるようにこの本を手に取ってレジに足が向かったのには何か理由があるんでしょうね。

重松さんの本は何冊も読みました。
どの本も心が乱れて、落ち着きます。
「青い鳥」は映画も良かったです。

金目鯛が美味しそうですね。
私、お魚の目玉が食べられません(+_+)

ば~ばさん こんにちは^^
重松さんの本は何冊か読んだことあります
どの本も心温まるものを選んで読んでいる気がします。

昨日の震災の映像を観るのが辛かったです
涙が溢れました
沢山涙を流しても、涙ってかれないんですね。

ば〜ばさま、勇気がおありになると思います。つらい時、そのことでは泣けないのに、ふとした他のことで涙を止めどもなく流すと、少し気分が和らいだりしますが、私にはあえて涙を流す勇気がありません。きっとば〜ばさまのお心のどこかが、そこから立ち直ろうとする自然の力を後押ししているのでしょうね。がんばろう、と思いながら、心弱い私です。。。

重松清氏の作品、私も結構読みました。近頃は、高校入試の問題文にも使われています。入試問題が重松氏の作品との出会い、なんて、高校生はちょっとかわいそうかな…?でも、きっかけはどうあれ、いい作家、いい作品に出会えればよし!ですよね。

heart応援を頂いている皆様
いつもありがとうございます、震災の映像は何年経っても悲惨で痛ましいです、せめて春よ来いconfident


pencilみどり様
コメントをありがとうございます。

前に踏み出すために時には“ガス抜き”、溜め込むと重いモノは貰い泣きにかこつけて放出…思い切り泣くと気持が楽になりますcoldsweats01


pencilMOM様
コメントをありがとうございます。

貰い泣きだろうと、散々泣くことで澱のように溜る何かがスッと軽くなることがあります。
明日の元気のために…そんな泣きもありかなぁ~と思うようになったのsmile


pencilでんぐりがえる様
コメントをありがとうございます。

独りで居ると紛れることの無いモノが生じ堪ります…本や映画などで泣くキッカケが欲しいのかも知れませんね、本なら好きな時間に好きな場所で泣けますし~で本だったのかなconfident


pencilけいこ様
コメントをありがとうございます。

本を読んで感情が揺さぶられ、貰い泣きと自己弁解しつつ思い切り泣くと、少し心が軽くなりますsmile


pencil鍵コメ様
思いがけないコメントをありがとうございます。

こちらこそ宜しくお付き合いくださいませねhappy01


pencilチーちゃん様
コメントをありがとうございます。

何年経っても大きな災害の悲惨な映像は心が痛みます…早い復興を、皆に温かな春をと、祈りconfident


pencilじゅんこ様
コメントをありがとうございます。

独りで抱え込めないほど胸の奥に溜っていくモノがあります、貰い泣きに力を借りて感情を揺さぶり、思いっきり涙を放出すると少し気持が軽くなって明日へ進めるようになりましたhappy01

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