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2014年4月20日 (日)

献体登録者の会

clover美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きていきたい。

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19日(土)は献体を申し出た登録者たちの親睦会に行きました。

早く着き過ぎちゃって一番乗りかな?…でも会場は直に満席になりました。

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去年は私だけ参加して、成願した夫と、同期成願者の方々に黙祷。

その後、お役目を果たして火葬された夫の遺骨が秋彼岸前に返骨されるとの報せが来ました。

そのこともあって、今年は「俺も行ってみるよ、黙祷もしたいし」と息子が同伴。

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毎年、春に催されるこの会は、献体し無事に務めを果たした方たちへの追悼の黙祷で始まる“懇親会”です。

どなたも登録されて、同じ道を願っているのでお喋りの方向も一緒だから和やかな空気があります。

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ただ、医学貢献したいと登録したのに、事情で自ら取り消したならとにかくとして、連絡が付かなくなった方もいらっしゃるのです。

不慮の事故や事件に巻き込まれたりして行政or司法解剖されると献体は出来ません。

また、孤独死などで死後の時間が経ち過ぎると、これまた学習の役にたてません。

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さらには、登録段階で同意(家族・兄弟全員)しても、いざとなって拒否者が出たらng

集まる皆様も「ちゃんと願い通りにお役目を果たしたいです」と。

私も、改めて「無事に夫と同じ道に行けますように」と願いました。

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先ずは遺志を叶えられた成願者への黙祷…胸に熱いモノが溢れてきます。

「Yさん、願いが叶って良かったね~、私もちゃんと同じ道に行けますように」

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医学教育で最も重要な人体解剖実習についての説明と現状、そして献体協力の理解への謝意など述べられて。

お昼には学生も登録会員たちと一緒にお喋りしながらお弁当を頂きます。

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日本には“死者を鞭打つ”とか“死者を傷付ける”のは非道と考える方々がいます。

それはあくまで、死者の名誉とか人生のことで、遺体そのものを対象にした言葉ではないはず。

しかも献体が無いと医学生たちは先に進めないのです…人体解剖は必須科目。

いい医師に診て欲しい…でも医学生を育てる献体はイヤ…何故でしょうね。

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わずか1体の解剖実習と、後は机上で本からの勉強…それで臨床医になり主治医の手術を画像で見るだけ。

可能であれば、解剖実習は2体くらい(2度)体験できるのが望ましいと思います。

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昨年度に人体解剖実習を体験した3年生から、解剖に直面した時の献体者への想いや感謝も熱く語られて…。

この感銘や感謝を忘れずに医師として大きな成長をして頂きたいですね。

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この日、道案内から受け付け、そして会員たちのお世話役をしたのは2年生たち。

彼らは今年から解剖実習が始まり、自分の目指す診療学科に進みます。

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「勉強させて頂く方のお体は決して粗雑に扱いません、実習も黙祷に始まり黙祷で終ります。

そして、その方から頂いた思いとお名前は生涯忘れることは無いでしょう」

そのままの純粋な気持ちで、患者の身になり患者の痛みを感じられる医師に育って欲しいと心から願います。

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帰りには懇談会で話し相手になってくれた学生から、花とお菓子が手渡しされて…。

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※コメントは非公開で保留の設定ですので、直ぐには反映されませんがご了承ください。

また、悪戯や悪意のコメントは削除させて頂きます。

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また、“非公開で”の連絡や報告も書き込んでくださいね。

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強い思いで末期を生きた夫の思いに酬いるように、元気に生きて行きます。

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コメント

恐らく、こんな形の会や会食があったり、
手土産を持たせてくれるのは、日本独特のものだと思います。
日本人の思考からくる、この会の流れ。興味深いです。

読ませていただきながら、涙があふれました。

皆さんが同じ方を向いておられる集まり、さびしさもつらさもおありだと思いますが、心落ち着くものだったのではないか、と思います。

私たちは医学の進歩の恩恵に預かっていますが、それは、献体をなさる方々と、そして何よりもそのご家族のご理解があってのことと改めて思いました。

解剖中、先生の許可を得て、医学部の大学院生や研究医が来ることがたびたびあったそうです。学生が勉強をさせていただくだけでなく、研究する方々にも大きな意義があるのでしょうね。

このお話はば~ばさまご夫婦のアイデンティティであり、
死生観の問題でもあったと思います
夫を送った時の自分の意識と比べ合わせ、その崇高な意識に頭が下がります
その真摯な考えが毎日の生活に現れていますね
写真を有難く拝見させていただきました…とても尊敬してます

heart応援を頂いている皆様
いつもありがとうございます、こういう集まりもあるんだと軽い気持ちで読んで頂けたら嬉しいですconfident


pencilみどり様
コメントをありがとうございます。

日本では献体に関しての偏見があるのは事実、でも人はいい医師を求めより良い医療を望みます。
懇親会では『長生きの秘訣』とか『脳の活性には』なんて講演があるんです、しかも閉会には「来年もお元気に会いましょう」と献体の会にしちゃ不思議な挨拶…だから和やかな笑いで終わりますhappy01


pencilじゅんこ様
コメントをありがとうございます。

特殊な病気や複雑な手術をした献体には、すでに実習を終えた修士生や研修医も来るそうです…内視鏡の発達で、患部を内部から診られても全体図としての体と患部を診る機会が無いのですねconfident


penciltime様
コメントをありがとうございます。

そんな立派な人間じゃないですよ、お会いすることがあればガッカリなさいますから。
ただ、25年ほど前に私が長く付き合うだろう病気になり1ヶ月近く入院した時に私が提案し、夫が賛同して夫婦で考えてきたことですから…ジックリ話す時間があったので迷わずに出来たことですconfident

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