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2014年5月20日 (火)

死が師となり

heart美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きていきたい。

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窓ガラスの夕陽…本当はもっと真ん丸に夕陽が映っていたのですが、私のコンデジでは乱反射しちゃって。

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献体って、誤解されてることや認識されていないことが多いんだなぁと改めて感じています。

18日の同窓会でもいろんな質問?を受けました。

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献体すると通夜も葬儀も出来ないんじゃないか?、と不安な方もいらっしゃるみたいだし。

医師に献体することを伝えてあればそれなりの処置がされ、通夜のあとに直接火葬場に行くか、医大解剖学室に運ばれるか…その違いだけ。

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夫の献体を知った同期の弁護士のT君が「旦那さんが亡くなった後、家族と相談して私も妻と登録した」と言ってくれました(u_usweat02)。

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「文科省や医大からデカイ金ぴかの感謝状が出るって聞いたけど??…。

勲章や感謝状は本人なら有り難いだろうけど、孫子の代には持て余すだろうな。

商品券なんてのだと遺体を換金したような罪悪感があるだろうし…“供物ギフトカタログ”ってどうかなぁ…。

真剣に検討するように機会があったら提言しとこう…。

いずれ私の遺族も大きな感謝状に悩まないようにサ」と(彼、弁護士会の重鎮ですし~期待)。

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確かにマンション住まいでは大きな額は飾れなかったり…第一頂いた感謝状を入れる額縁が数千円じゃ送られてきた紙筒のまま…いずれゴミ?。

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献体はお骨が手元に戻るまでには時間がかかります…それも学習のための覚悟でしたから。

この頃思うのは、解剖学習を経て火葬されるまでの間も丁寧に扱って頂いていると分かったこと。

医療を志す方にとって、人体(遺体)がどれだけ意味ある教材に成れるのか。

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それなのに、一部マスコミが「献体余剰」なんて記事を載せたせいだとは言いませんが、実は減ってる…足りないのです。

献体登録者の懇親会などで関係者の話を聞き、学生たちから直接に想いを聴いて欲しいです。

みんな医学生たちに期待してるし、未来の医療向上に賭ける気持ちは一緒。

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人それぞれに『死生観』『宗教』は違うし、それから築かれる生き方も考え方も尊重します。

死後も自由に選んで、自分の抜け殻を自分の遺志で献体するもしないも自由。

でも、遺体を粗末に扱ったような言われ方や見方はしないで欲しい…大事だから遺志を通したのです。

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懇親会に参加して、思わず?(´艸`)フフッ・ナンデ~...なのは式辞や講演の内容。

献体登録者数が減って充分な実習が出来なくなる…なんて危惧が言われて。

続く講演で“矍鑠と長生きの秘訣”とか“脳の活性には”なんて~。

そして閉会では皆さん来年もお元気でお会いしましょうって…みんな長生きしたら実習はどうなる?。

献体を希望して登録した人たちの親睦会では、どなたも明るく「お役に立ちたい」と仰います。

登録した方々、解剖実習する学生たち…双方が思いを話し合う場に流れる優しい空気。

献体登録した時より、今はずっと「これで良かった」と確信できています。

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そして、一番知りたかったこと…。

解剖後は一体ごとに火葬され骨壺に収められ(公にはされていませんが、解剖学習した学生から遺族に返骨される)んですって。

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学生たちは「勉強させて頂くご遺体には敬意を持って、実習は黙祷で始まり黙祷で終わります。

実習の最後にお棺に蓋をする時に、勉強させて頂いた方のお名前を知るのですが、きっとそのお名前を忘れることは生涯無いです」と。

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学長ご自身も「学生の最初の実習で体験したことは、半世紀を経ても鮮やかに覚えています。

その頃に別れた恋人の名は忘れても、勉強させて頂いた方のお名前も、病名も、初めてメスを入れた感触もシッカリ脳裏に焼き付いています」

学長も名誉教授も他の教授も、この大学のトップの皆様は献体登録仲間です。

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懇親会で話し相手をし、道案内をし…「実習が始まったばかりで…毎日緊張してます。

いま、お話している方々がご献体の方とだぶって膝が震えます」

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そのフレッシュなお気持ちを忘れず、医師となっても、医療は金儲けじゃなく人救けだと肝に銘じてください。

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献体=死が師となり志を伝え

    死を師として医を学ぶ=解剖実習

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また、悪戯や悪意のコメントは削除させて頂きます。

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また、“非公開で”の連絡や報告も書き込んでくださいね。

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強い思いで末期を生きた夫の思いに酬いるように、元気に生きて行きます。

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コメント

お久振りです。
旅に出てましたのでまとめ読みさせて頂きました。

『死は師となり』医学生さんの皆さんがこの言葉を胸に実習されてるのね。
献体をされた方の人生に敬意をはらわれている言葉です。

*ため息、気をつけますね。有難うございます。
*子供の日のお誕生日は微妙? (^_−)−☆
*ベーグルは好きですがそうなの、いろいろ挟みたくなるし、最近はブリッジの前歯が気になります。
*私も安定剤を飲み忘れ、夜中に効かなくなった〜と焦りました(≧∇≦)
よく友人に『気のせいでしよう。偽薬でも大丈夫よ。』なんて言われますが違いますよね。

まとめコメントでごめんなさい。

昨日、帰ったので更新はまだです。

pencilけいこ様
コメントをありがとうございます。

旅からのご帰宅直後でお疲れでしょうに、一つずつに感想をくださって嬉しいです…旅の記事を楽しみにしていますねhappy01

死が師となり志を伝え、死が師となりて医を学ぶ…
重い言葉ですね…
敬虔なば~ばさまのお気持ちに改めて感動します
私は看護士さんや、体を拭きに来てくださった方にすら夫の体に障られたくなくて…
唇をかみしめていた至らぬ人間です

ば~ばさまは大きな何かに向かって歩みを進めてる感じがします
死に意義があるって凄い事ですよね☝(๑’ᴗ’๑)

penciltime様
コメントをありがとうございます。

そんな敬虔な気持など無いですよ~、ただ21年前の登録時から夫婦で話し合ってきたことだし…そもそも当時は私の方が病人で献体希望の言いだしっぺ、それなら一緒にと言ってくれた夫に感謝ですconfident

世の中も変わっていくと思います。
献体の前に、臓器の提供もありますよね。
どんどん、こんな方向へ向かっていくのでは
ないでしょうか?私の運転免許書にも臓器提供の印がついていますよ。
必要な方へ、自分の体が提供される。いいじゃないですか。

pencilみどり様
コメントをありがとうございます。

宗教的かつ古代からの死生観は直ぐに換えられることじゃないと思いますが、未だに「死者の体を切り刻む」から抜け出せない人たちの多い日本では、私たち献体者は異端児扱いですよsmile

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