戦争はゲームじゃない
美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きたい。
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女優でタレントの東ちづるさんの著書『わたしたちを忘れないで―ドイツ平和村より』に出会いました。
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この20数年いろいろな分野のボランティア活動をしてきた彼女は言います。
「ボランティアをして、癒され救われてきたのは私だ」と。
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骨髄バンクを支援し各地でボランティア講演。
マイノリティーを支援する一般社団法人「Get in touch」の理事長を務め、「世界自閉症啓発デー」などにも参加。
また戦争で傷ついた子ども達のリハビリを行なう「ドイツ国際平和村」をも支援しています。
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彼女の著書は数冊ありますが、今回読んだのは、彼女が支援する『ドイツ国際平和村』のこと。
この本の代金の一部は『平和村』の維持活動基金に寄付されます。
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『ドイツ国際平和村』とは、1967年7月6日、ドイツの市民団体の手によってドイツのオーバーハウゼンの町でスタート。
戦争や内乱に巻き込まれ傷ついた子供達を救済するためのNGOとして誕生。
2002~2005年にかけて村は大増設され、平和村施設へ続く新しい道も完成。
その道は“Rua Hiroshima(ルア・ヒロシマ)”と名付けられています。
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村の代表だった故・ロナルド・ゲーゲンフルトナーは「我々の目指すゴールは、いつか戦争がなくなり、我々がこうして行っている活動が必要なくなることです」と。
でも残念なことに、現在の世界情勢はこのゴールがまたさらに遠のいてしまっています。
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戦争はしないと誓った日本で平和に暮らして来て70年。
その平和を壊そうとする不穏な流れが…。
先日の街頭インタヴューで、戦争を知らない世代が「戦争立法、反対じゃないですよ。
力を集結して悪を倒す、イイじゃないですか」だって、戦争はゲームじゃない。
本当の戦争には救けのヒーローなんて居ないし、失敗してもリセットは出来ないのよ。
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平和の有りがたさを感じていない世代に知って欲しい。
戦争・紛争地域の想像しがたいほどの過酷な苦しみ、暴力と困窮…それに耐える子どもたち。
本の中に載せられた数枚の写真は重傷な子を選んだのではありません…でも、正視できるでしょうか。
そうした子どもたちへも、未来と希望を届けられたら―平和への願い―。
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東ちづるさんは著書で「心が動かなければ気付かない、心が動けば体も動く」と。
(私、心は動くし気付くんだけど~なかなか体が動かない ダミダコリャ…
)
「平和は人の頭と手でつくるもの」…その言葉、ドシッと響いてきます。
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今ニュースで首相官邸にドローンが落ちていたと言っていました
中には発煙筒みたいのものが入っていたような事言っていました。
物騒な世の中になりましたね。
投稿: みかん | 2015年4月22日 (水) 12時09分
ば~ばさん こんにちは^^
平和が当たり前と思って暮らしているけど
他を見ればいまだに戦争・・・
そのしわ寄せが子供に来る。
>「平和は人の頭と手でつくるもの」
平和は人が作るもの
自然に与えられるものではないのね
ほんとに心にドッシリと響く言葉です。
投稿: チーちゃん | 2015年4月22日 (水) 16時23分
日本の国が不穏な道へと大きく舵が切られてるような怖さをみんな感じているんですよね
戦争は悲惨です
傷ついた子供たちは声さえあげることが出来ないで、あの縋るような眼差しが…本当に可愛そうです
一対一の人間同士だとみんな良い人なのに
どうして国対国になるとこんな複雑な、悲惨な、残酷な事になっちゃうんでしょうか
人間はやっぱり愚かしい生き物なんですよね…きっと
ならば、其々の国の事情はさておいて地球法か何かを決めて全人類がそれを守るっていう事はできないのでしょうか
国連がその役目を担えばいいのに、国連が国際平和の用をなしてないですよね
投稿: time | 2015年4月22日 (水) 20時20分
最近ニュースを見るのがますます嫌になりました。
平和な暮らしって、日本が誇れるものだったはずなのですが。
私も戦争は知りませんから、平和があたりまえだと思って暮らしていました。
それでなくても老後の年金やら医療費などの不安が出てきたというのに、もうこれで十分です。
便利なものって危険なものにもなるのですね。
投稿: MOM | 2015年4月22日 (水) 23時10分
戦争はゲームじゃない!
「悪を倒す」っていう単純な言い方にも驚きますが、戦争で殺し合って善悪の決着がついたことなどあったでしょうか?
何もわからない子供達まで傷つけられていること、どう思うのでしょう。
戦争を避けるための知恵を持たなくてはいけないのにね。
ば~ばさま、東さんの活動の紹介、ありがとうございます。
投稿: ぬう | 2015年4月22日 (水) 23時32分
テロだ極左だと決め付けられたら怖い…選挙前には与党側もまさかの策略を仕掛けかねないし
一番知恵の発達した人間なのに、民族や宗教を越えて平和を願うことは出来ないのでしょうか
挿入された写真の子たちの眼差しは純真無垢なのに笑いを忘れています、濡れた瞳に胸が掻き毟られ「こんな子どもたちをこれ以上増やさないで」と…70年前には日本にも傷付いた子供たちが~
権力の暴走から目を逸らさないで~悪い情勢を諦めないで~蟻んこでも刺せるんだから
いまカッコイイ&オモシロイを強調した戦争ゲームが増えて、未成年者の中には戦争が“ミリタリーごっこorゲーム”感覚も…戦時に本も漫画も絵も士気高揚ばかりだったと思うと怖いです
投稿: ば~ば | 2015年4月23日 (木) 07時10分