不慮死に思う
美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きたい。
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2月末に近くのマンション4階で青年が刺殺され、巻き添えで隣人の男性が廊下手摺りから転落して重傷を負いました。
この事件の犯人は未だ逃走中、住民の不安は解消しません
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また、私の入院前日に、近所で孤独死された高齢男性が見つかったんですって。
2週間ほど経っていたようですが、無残なのは入浴中だったらしく全裸で浴槽に沈んでいたと。
自動追い炊きにしてなかったので、ガスは種火で水温も下がっていたと言いますが、それでも傷みは酷かったそうです。
地域では“声かけ運動”もしているし、民生委員も時々訪問していたようですが、人付き合いの少ない方だったとか。
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ところで、私はたまに夜中に火の玉を飲み込んだように胃が熱く、咳も出て、そのうち体が固まることが。
ベッドに捕縛されているように身動きも儘ならなく怠く重い…特に胃から背に抜き刺すような痛みと緊縛感。
こんな時間に思うのは「孤独死」、私が一番避けたい事態です。
死ぬ事が怖いのではありません…むしろ夫の迎えを待ってます。
ただ、発見が遅れて遺体が傷む事がコワイ…傷むと“献体"出来ませんから。
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先日『献体』の事で、登録の経緯や夫の成願と変骨までの心境、その後について新聞取材を受けました。
そんなあとの入院で、改めて自分の決意を振り返ってみたのです。
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私たち夫婦が献体を考えたのは、25年も前の私の最初の大腸手術直後。
この手術は消化器科じゃなく外科だったんです、で1ヶ月余も入院。
親族の理解と同意を得て、5年後の夫の還暦に二人で登録しました。
その手術から四半世紀…今では2泊3日、医術は目覚ましく進歩しましたね~。
あ、話が逸れましたが、その手術後に「献体したい」と決めたのは私。
夫は、その私の意志に共感、同意したのです。
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夫は成願しましたから、私もキチンと願いを果したい…夫と同じ道を往きたい。
そのためにも、死直後の時間は大事、献体用の処理が出来ないと引き受けて貰えません。
誰にも知られずでは困るんです、直ぐに病院へ届けて欲しいのです。
どんなに苦しくても、痛くても…例え体が動かなくても念力で?とにかく電話〜病院へ。
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私が誘った“献体”の道を夫は往きました。
だから、私の願いは唯一つ。
事件や事故に巻き込まれないよう、孤独死で発見が遅れることの無いよう。
同じ道を往くために、己が体を守り、教材となる遺体を傷めぬように。☞☜。
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ば~ばさまと知り合えて…「献体問題」を初めて身近に感じ、考えさせられた問題でした
改めて強い意志で日々送ってらっしゃるんだなあ…と思い起こしました
そして生きる事と死ぬ事などの死生観を考えさせられました
昔はタブーのように語られなかった”死”に対しての想いなど今は普通の会話として語られるようになりましたよね、終活問題などそれでしょうね
ば~ばさまはその先駆者でいらっしゃると思います
今、ば~ばさまの願いを応援したい気持ちでいっぱいです
私も自分の”死”に対して真摯に向かい合いたいと思います
投稿: time | 2016年3月16日 (水) 09時18分
先日の新聞取材で「教材になる体だから傷めないよう事故にも注意するようになった」と言いましたが、登録者の多くの方が「成願までは体を大事にする」と思っている思います。
これからは、自分の“死と死後”を生前に考えて決めておくのも当たり前になるのかと
投稿: ば~ば | 2016年3月16日 (水) 17時45分
献体を考えるのは、若い頃は何だかかなり難しい問題でした。
今、定年を過ぎた年齢になっていよいよ自分の番が、と思うとき、誰かの役に立つなら、と肯定的な考えになってきました。
とにかく元気じゃないと人生楽しくない、無駄にはしたくないですね。
献体でも臓器提供でも、それまで身体大事にしておかないとね。
投稿: JunJun | 2016年3月16日 (水) 20時07分
違うけどちょっと似ている話題を更新しました。
ば~ばさんの様に崇高な事は考えていませんが死後何日経って発見!は残された者が辛いだろうと毎朝、生存メール(今はLINE)を送っています。
5年前のあの日、私に連絡が取れず娘たちには大変心配させました。
投稿: けいこ | 2016年3月16日 (水) 21時48分
病気は仕方ないとして、なるべくキレイな体を提供したいので傷付けない注意をします…登録前より自分を大事にするようになったかもね
長時間の放置は後で遺族が悔いを残すかも、高齢者の独居は生存疎通が大事でしょうね
投稿: ば~ば | 2016年3月17日 (木) 07時43分
毎朝メールはあった方がよいかもしれませんね。
ご近所のお友達ともよく連絡をとりあうとか。
私も一人だったら、ばーば様のように心配になると思います。
投稿: MONA | 2016年3月17日 (木) 20時58分
献体をする決心はまだ付きません。
たぶん夫が反対するような気がします。
夫は「死」とか「お墓」の話をとても嫌がるので、なかなかできません。
投稿: MOM | 2016年3月17日 (木) 22時41分
独り暮らしでは「遠くの身内より近くの他人」、ご近所付き合いを大事にしてます
日本人は“死”を語りたがらないですね…急いで考えなくても夫婦仲良くを大事に
投稿: ば~ば | 2016年3月18日 (金) 07時17分