あの日からもう5年
美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きたい。
母が逝ったのも10月、それから4年後の10月には夫が…
どちらも出棺の車の周りを赤とんぼが飛び交っていました
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夫が逝ったあの日(10/30)も日曜日でした
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モルヒネを流し始めてすでに3日…確かに苦痛は無くなってるようでしたが
「本当に心臓の頑健な人なのね」と医師も看護師たちも驚いてましたっけ
逝く寸前まで朦朧となりながらも「おしっこ」と起き上がろうとして周りをハラハラさせましたね
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苦しい闘病の始まりは、突然にきた喀血
3日余も続いた検査で示された「このままでは2週間、ステントを入れて3か月」の告知
手術はもちろん、放射線療法も出来ない末期の食道がん気管浸潤(食道と気管が穴で交通した状態)
考えられる手を尽くし、夫は横になることも出来ない体で17ヶ月頑張りました
そして、苦痛が極致に達し、モルヒネが始まって…やっと体を横にして静かに眠ることが出来ましたが、それは別れの戸口
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彼が逝った日から10ヶ月ほど、私は自失状態で記憶も定かには残ってません
家に居るとただただ涙が溢れ動悸が激しくなり心が彷徨うばかりなので、毎日のようにツアー参加してました
でも、何処へ行ったのか何を観て来たのか全てが靄の中、心が空虚だったせいかしら
ハッと我に返ったのは、夏に大怪我をしてから…(>0<)
夫の受け持ち医が「しっかりしないとダメだよ、心配しちゃう
これから何かあったら言って来て、俺が相談担当医になるから」と
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我に返ったものの寂しさや虚しさの埋めようがなく、今度は衝動買いの日々
立ち直れないんじゃないかしら、笑える日は来ないんじゃないかしら~と思って過ごしていた日々
貯えの底が見えて来て、やっと「彼に叱られないように生きていかなくちゃ」
そんな愚行を重ねた歳月も、振り返ればアッと言う間
もう5年が過ぎたのです
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毎年来る10/30日ですが、あの日と同じ日曜日は初めて
なんとか涙ともサヨナラ出来て、遺影に笑顔で話しかけられるようになりました…時には悪態も
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ば~ばさん はじめまして小道の子と申します
人生のあまりにも辛い日々を深々と感じながらブログ読ませていただきました。
投稿: 小道の子 | 2016年10月30日 (日) 08時20分
コメントありがとうございます、いつも他所でお名前に親しみを感じてますので嬉しい
投稿: ば~ば | 2016年10月30日 (日) 08時53分
長く連れ添った方との別れの辛さはいかばかりか・・・
ば~ば様の様子、涙を浮かべながら読ませていただきました。
何事もなく過ごしている今が幸せと思ういっぽう、独りになった時のことも・・・耐えられるかと不安にも思う私です。 私の方が先かもしれないのにね。
投稿: hikobae | 2016年10月30日 (日) 10時06分
無我夢中で看病した日々が終わり、発覚当初から告知され覚悟は出来ていたはずなのに覚悟の『か』の字も無く心がカラッポになりました
投稿: ば~ば | 2016年10月30日 (日) 11時35分
最愛のご主人さまがご逝去されたのが10月30日しかも日曜日だったんですね。
辛い悲しい出来事はいつまでも忘れることが出来ないと思います。心が痛みました。
謹んでお悔やみを申し上げます。
小生も患ってから人の命は寿命だと思うようになりました。
ば~ばさん、辛いと思いますが前を向いて歩くしかないです。頑張りましょう ‼
話し相手としてこれからも応援します。
投稿: yasu | 2016年10月30日 (日) 21時58分
もう5年にもなりますか?
辛い日々だったこと、お察しいたします。
私も周りも、ご主人を亡くされた方、自分が闘病中の方が何人かいます。
もう治療法がなくなり、次第に悪くなっていく友人と昨日も電話で話しました。
最後の夢を叶えてあげたいけれど、それは難しいことだと分かっています。
とても苦しい気持ちです。
投稿: MONA | 2016年10月30日 (日) 23時13分
私が消化器検診を受けたのは夫の担当医の勧めから、そこで極々初期の胃癌が見つかり、20年前の大腸癌後の腸狭窄も…夫が「生きろ!」と言ってる気がしました
あの時はオロオロとメールしてごめんなさい、でも~とっても励まされ立って動き回れました…いまは自分の体調管理をシッカリして生きていくのが私のツトメ?かな
投稿: ば~ば | 2016年10月31日 (月) 05時20分
5年ですか。
永いような短いような~5年でしたでしょう。
その頃に時々、読ませて頂いてました。
危ぶまれるほどお出かけをされていましたね。
私は12年半経ち慣れましたがふとした時に居てほしい!と痛切に思います。
投稿: けいこ | 2016年10月31日 (月) 12時25分
死別後に引き籠りになる方もいるとか、私は部屋に居ると気が狂いそうで外に彷徨い出たのかと思いますが当時の記憶は朧です…虚無感や喪失感は薄れて来ましたが「寂しいですね」
投稿: ば~ば | 2016年10月31日 (月) 15時12分
五年経ちましたか・・・早いですね
健康な夫がすぐそばにいる事に感謝を忘れちゃいけませんね。
今日は寒くて、とうとう炬燵を出しました^^
投稿: チーちゃん | 2016年10月31日 (月) 20時50分
夫婦で過ごす当たり前のような日々が幸せなんですね、そして互いに健康であることも
投稿: ば~ば | 2016年10月31日 (月) 21時42分