美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きたい
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「無花果(いちじく)」は、花が無い?・・・外から見えないだけで、ちゃんと花はあります
一昔前は、都市部は別として、何処の家の庭先でも見られた無花果(いちじく)の樹
日に映える実「映日果」と書いている書も見たことがありますが、一般的には無花果の方が
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いまでは、若い世代にほど珍しい果物だと思われ高級珍菓として人気を得ているようです
トロリとした甘さと独特の青くささが特徴、簡単に指で皮が剥ける手軽さもうけているとも
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桑科の無花果は、アラビア原産です
日本には寛永年間・長崎に渡来し、当時は『一熟(いちじゅく)』と呼ばれたそうです
昔、庭先に植えられていたのは熟すと果実の先が割れる“蓬莱柿”と言う品種が殆どでした
が、近年の店頭で見るものは“桝井ドーフィン”と言う、熟すと皮が赤紫になる品種
ハウス物は6月頃から、露地物は8月頃から出回ります
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果実や葉の茎部から出る乳白色の液体は、イボ取り効果があるとかで民間薬とされました
葉は風呂に入れると血行が良くなり、とくに痔疾の改善になるそうですがーー
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旧約聖書の『創世記』の中には、禁断の木の実を食べたアダムとイヴが「彼らはその裸なるを知り、イチジクの葉を綴れて裳を作れリ」とあります
また、無花果は大昔は花が咲いていたのですが、ある時に神が木陰に身を癒しその実を一個所望
心身が疲れきっていた神の頼みを無花果は邪険に断り、それに立腹した神が花が咲かないように変えたと言う伝えもあるとか
つまりは、無花果は人類の歴史以前から存在した植物なのですね
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古来より無花果は花が咲かないのに実を結ぶと思われ、花の無い果実として通ってきましたが、実際には外から見えないだけで実の内側にある粒々が花です
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夏に旬を迎える無花果はそのまま食べるのはもちろん、ジャムやコンポートなどにしても美味しいですね
食物繊維やミネラルが豊富で栄養価も高く、生の場合は85%が水分でとてもみずみずしいのが特徴
水溶性食物繊維のペクチンや、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラル、酵素のフィシンなど女性に嬉しい栄養素も豊富に含まれています
つまり腸にやさしい=お通じがスムーズ
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その栄養素の多さから「不老長寿の果物」と呼ばれることも、ドライ無花果はもっとミネラルが豊富!
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