父の異父姉
美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きたい
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50歳チョイで早逝した我が父には異父姉がいました
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父は一族が待ちかねた跡取り息子で期待されて生まれたのに父親の顔を見ること無く・・・
その跡取り人生は《事実は小説より“奇”なり》??~👨
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事実、父の生家は家紋入りの蔵や屋根付きの門構えの、かなり見事なお屋敷で・・・現存します
私達的には見るのも哀しくも昔のままの姿で現存ーー戦争で誰とも解らぬ人手に渡った家屋や蔵
それらの文化財指定も・・・手放して満州に逃げたと決めつけられた父には悔しいより侘しくて
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更には・・・明治維新で武士から軍人になった祖伯父の苦労や悩みまでは解りません
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その祖伯父と祖母の間には女児が居て・・・何としても家督を維持する男児が欲しい
病弱もあって、祖伯父は早世・・・昔の旧家では兄嫁がそのまま弟と結婚することが
祖母は夫の弟の嫁になり、間もなく男児出産(それが父でした)で旧家は👏\(^O^)/
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旧軍隊の師団長だった祖父は「跡継ぎが出来た!」と喜び勇んで愛馬を駆って帰宅
通常の帰宅には馬を牽くお供がいるのですが・・・嬉しさ極まり決り破りの一人帰り
たまたま旧家の屋根付き門構えは、乗馬したまま通過するには向かず、無理~~💥
馬が敷居を飛び越えた時、祖父は門鴨居に頭を打ち・・落馬で敷居にも打ち付けられ
兄から引き継がれた一家待望の跡継ぎ、その顔を見ることも叶わず即死だったと
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どんな旧家で大きな屋敷に住んでいても、家長の居ない家の家計は厳しかったようで
幼少の父は母たちの食費のために、夜の花街で庭に咲く花々を束に《花売り息子》に
かつて“花街”で受けた屈辱が、戦後に父を“花街”に足繁く通わせるキッカケに??
そして妻に言い訳するように幼い私を何時も連れて行ったことが、私を“食通”に??
何しろ、2~3歳児が《海鼠腸》《昆布締め》《ふぐ白子》なんて・・・大好きで~~
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家を守る事を期待されて“生”を受けた父は、家を守る=母と異父姉を守る重責に潰され
やがて反戦・反政府運動に・・・満州に落ち延び、認められて大企業トップの一陣に
敗戦引き揚げ、家紋付の蔵が並ぶ生家が“何処の誰?”に乗っ取られてしまっていた事実
でも、そんなことより異父姉はちゃんと生き延びて居られたのかと~~探しまくり
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引き揚げ後も、何かと異父姉~更には甥っ子のY君には何かと思いを掛けていましたから
上京後に心の隅っこに引っかかっていたその異父伯母の存在(昔、頂いた賀状の住所)が
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父が早世したことも伝えたかったしで~~つい、こっそり(のつもりで)その伯母の嫁ぎ先・下町の商店を訪ねて見たことが~~🗼
「一度はお顔を見たいー」だけの事だったのに、店先でジロジロ覗いてる怪しいオンナ?でした
「もしや兄さんの娘さん~~面影がソックリ(あまり嬉しくないけど(=_=))」と大歓迎され・・・
メチャご馳走になった上、「泊まっていけば良いのにーー!!、もっと兄さんの話も聞きたい
困ったことがあったら頼っておいで!!、待ってるよ!」と、たった1度だけの対面
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でも「二度とご迷惑を掛けちゃいけません!!」の母の厳命、母にも母なりの思いが有ったかも
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業平橋周辺の風景に時にそれらしき店構え・・・跡取り&異父姉~戦争→東京空襲&引き揚げ
何十年も前の複雑な分かれ道、“花の季節”には殊更に家族それぞれの切ない想いが募り
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戦争で運命を狂わされた人々・・・その中には父も??・・・更には私も?????
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>hikobae様
人生・・・人として生きるべくコースをひた走りしてきて、ふと夫や父母、知人もそれぞれに険しい道を息を切らせて走ってきたのだろうと思います
無くなった父母の人生を想うこと・・・これも〔一里塚〕ですかね
投稿: ば~ば | 2023年3月27日 (月) 15時07分
長い人生、人それぞれ、色々と有りますね。
父の先妻さんの実家に名主門があったこと、ふと思い出しました。
後妻(私の母)の実家は、母が施設の入所中に人出に渡りましたが、そのことは母には伝えませんでした。
今まさに桜の季節
さまざまのこと思い出す桜かな 芭蕉
脱藩した芭蕉が22年ぶりに、二度と戻ることが無いと思っていた故郷で詠んだ句との事です。
投稿: hikobae | 2023年3月27日 (月) 14時50分
>チーちゃん様
昔(特に戦争では)多くの人々が大変な人生を送ったのでしょうね
投稿: ば~ば | 2023年3月25日 (土) 08時57分
↑すみません、うっかりアップしてしまいました
訳の分からないトンチンカンなコメントで
ごめんなさい
ホント!お恥ずかしい…
母の口癖は
「自分に文才があったら本を出していた」でした。
投稿: チーちゃん | 2023年3月25日 (土) 07時23分
読んで…実母の人生を思い出しました
母も波乱万丈の人生でした
投稿: チーちゃん | 2023年3月25日 (土) 07時16分
>もな様
もう年齢的にはご存命ではないと思いますが、初めて会って大歓待され、それが最後
私の記憶も朧に・・・TVの画面で観る風景も正確じゃ無いかも~サビシイですね(T_T)
投稿: ば~ば | 2023年3月24日 (金) 13時08分
季節の変わり目?特に春へと向かう時期は、出力UPしなければならず、心身が軋む感覚を覚えます。
どうしようもない苦しみがふつふつと湧いてきて、若い時には気付かずにいた事も、今になって理解できたり‥ いろいろ思います。
業平橋にご親族がいらして、遠くからそっと見守っていらっしゃる。それで良いのです。
投稿: もな | 2023年3月24日 (金) 13時00分