似て非なる
美味しく食べられ、小さな楽しみがある日々…『一病息災』で穏やかに優しく生きたい。
.
.
ふつう山吹の花は、ジャパニーズイエローと言われる“山吹色”。
『七重八重 花は咲けども 山吹の 実の(蓑)一つだに なきぞあや(哀)しき』(太田道灌)と詠われた花で、実が付きません。
ただ、野山で見られる一重の山吹は結実するそうです。
.
実は、この白山吹は黄色の山吹とは全くの別種。
春に咲いた花が冬に結実して黒い種子が出来ます。
花の寿命は数日と短命ですが、実はずっと長く落ちずに残ります。
.
❀****************************❀
.
赤、ピンク、オレンジなどボケにはいろいろな色の花があります。
真っ赤もいいけれど、白い花が好き…。
瓜に似た実を付けるので「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛したと言われます。
.
(花樹のボケはいいけれど、何だか最近の私、物忘れして~“ボケ”は困るんだけど)
.
❀************************❀
良く似ていても、実は違うモノってけっこうありますね。
.
牡丹と芍薬は「立てば芍薬、座れば牡丹…」と、いずれも美人の喩えにされる花ですが良く似ています。
どちらもボタン科ボタン属なので、似ているのは当たり前なのかも知れませんが、決定的違いは牡丹は樹木で、芍薬は草。
細かい所では葉や蕾の形、花の散り方なども違いますが、花期が牡丹は晩春(4月下旬~5月初め)、芍薬は初夏(5月初旬~5月下旬)です。
“焼き肉”は焼きながら食べ、“バーベキュー”は焼き終えてから食べる…食べ方の違い。
“卵”は生物学的な意味(生物の子供の素?)で、“玉子”は食材として殆どの場合は鶏卵。
“煎餅”は粳(うるち)米、“おかき”&“あられ”は餅米…原料米の違い。
.
他にも、同じモノだと思っていたら違うモノだったり、違うモノだと思っていたら同じモノだった…なーんてことありますね。
.
優劣が付け難いことを「いずれアヤメかカキツバタ」に加えて花菖蒲…さて、確かに見分けが付き難いけど。
そりゃぁそうなの、どれもアヤメ科アヤメ属の多年生。
よくよく見ると花弁や葉、生える場所が違うけれど、でも一纏めにアヤメとも呼ばれます。
“ツツジ”と“サツキ”ってどっちもツツジ?~皐月(5月以降)に咲く種類が“サツキツツジ”なんだって。
“ウィンナー”と“ソーセージ”は何処が違うの?、普段ウィンナーソーセージって言ってたりしますからね…そう実は同じ。
“ソーセージ”はフランス語、鳥獣類の挽肉などを塩や香辛料で調味し、燻煙やボイル加工で保存食になる食品の総称。
“ウィンナー”はオーストリア・ウイーン発祥のソーセージ(つまりウィーンのソーセージ)。
.
この歳になっても、まだまだ知らないことや、勘違いして覚えていることが一杯です。
.
**************************
※コメントは非公開で保留の設定ですので、直ぐには反映されませんがご了承ください。
また、悪戯や悪意のコメントは削除させて頂きます。
最近のコメント