カテゴリー「詩集」の記事

東北の四季

美味しく食べられることが健康の証、みんなの『美味しく食べたい』思いが続きますように。

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春の選抜高校野球(甲子園)開幕、石巻工業高校の主将・阿部君の“選手宣誓”は良かったですね~。

そして今日、試合では負けましたが、球児たちの気力も笑顔も地元に希望をもたらしてくれました。

東北の復興にはまだまだ時間がかかりますが、2年目のいま希望が見えています。

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『闘北の四季』

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萌え出す春

  大地を覆った何層もの白く厚い衣が、日々に融かされていく

  命あるものすべて

  縮こまり固くなったからだを光の中で伸ばし

  北国の春の陽射しは無残な光景さえも眩いまでに晒しだす

  梅 桜 桃が一斉に咲き、追いかけて林檎の白い花が山裾に広がり

  港に残った数少ない船は、沖から春魚を満載してくる

  浜人たちの合羽の銀鱗が朝日を受けて希望の光を放つだろう

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育む夏

  太鼓や笛の囃子が遮るものの無い町に響く、祭りは復興の力

  命の炎よ燃え盛れ

  熱く漲る思いはからだに明日の力を呼び起こし

  北国の夏は傷だらけの心身さえにも跳躍を思い出させる

  帰省 祭り お盆と人々は集まり、再会して笑顔と賑わいが戻り

  沖には漁火が夏を惜しんで煌々と波に映りはじける

  浜辺には失われた家より先に昼風に揺れる烏賊暖簾が立つだろう

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慈しみの秋

  故郷の山の峰々が今年も赤く染まる頃、空の青さも去年とは違う

  命の感動を孕んでいる

  愛と慈しみを蓄えたからだは豊かな強さを得たはず

  北国の秋は近づく冬の足音に耳をそばだて過ぎる時を惜しみ急ぎ

  風 光 波みな荒れる季節を前に限りなく優しい

  漁師たちの夕日に染まる頬っかむりが忙しげに行き交って

  遠くの漁場に群れる秋魚を求めて船は繕った網を積み込むのだろう

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待つ冬

  吹き荒れる地吹雪は涙どころか血も凍えさす、身を潜めて待ち

  命の火種を鎮かに守ろう

  閉じた瞼の裏に光眩しい温かな春を思い描いて恋焦がれ

  北国の冬はいろいろな明日を考えるだけの時間はたっぷりある

  耐え 待ち 忍んで膝を抱き溜息ばかりでは勿体ない

  家々の締め切った窓から春に向けての支度の音が漏れ

  出漁を拒む荒海も軒のツララが融ける頃には船を迎えるだろう

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次に来る3度目の春は、きっと、もっと、今年よりずっといい春に、闘北から董北になっていますように。

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夜は冷凍蟹シューマイ。4254

他にはシメジのチーズ焼き、ポテト水菜ハムサラダ、モヤシの塩たれ炒め、若布佃煮。

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夫の思いに酬いるように、元気に生きて行きます。

どうぞ、変わらずに見守って頂けますようお願いします。

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富士通Azbyclub『プラチナブログ』殿堂(08・5)入り

改訂《ば~ばの食べ物事典》ご参考になれば幸甚。

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